2013年5月14日火曜日

とどけ鳥日報 2013年 5月14 日 (天気:晴 )

今日の空間線量0. 23μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
22件23件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
1件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
3,300円

本日の支出支払い明細合計金額
文具他1,902円

■スタッフより■
・講演会の会場の下見の為、情報交流センターへ行きました。
・火曜日が今週の始めになるので、依頼者が多く見えました。
 測定結果
 タケノコ10.22Bq、10.45Bq,ニラ6.16Bq、エシャロット△0.14Bq、ねぎ1.59Bq
 ワラビ(茹でたもの)△0.76Bq、ふき24.93Bq、9.48Bq、よもぎ28.84Bq
・栽培種である野菜類は低い数値でした。反面、山野草類は若干高い数値でした。
 山菜を茹でたり、灰汁抜きをした場合に大きく数値が下がる事象が見られます。
 単に品種名称で判断する事は危険性があります。お気を付け下さい。


先週1週間の測定結果まとめ
57日(火)~510日(金)GW開けの1週間の測定依頼の内容
種類別では土壌をおさえ山菜が1番多く依頼がありました。約100検体中43件が山菜でした。
地区別では予想通り原町区が一番でしたが、鹿島区の検体も多くありました。

<種類別>

 

測定件数

内訳(※カッコ内は件数)

山菜

43

たけのこ(9)、わらび(6)、ふき(5)、こしあぶら(4)、たらの芽(4)、しどけ(3)、こごみ(3)、うこぎ(2)、うるい、よもぎ、ハリギリ、ゼンマイ

土壌

36

 


7

 

野菜

5

キャベツ、チンゲン菜、小麦、アスパラ、たまねぎ


5

井戸水(4)、プールの水

その他

6件

デコポン、さわがに、菊、たまご、堆肥(2)

<地区別>

原町区

41件

 

鹿島区

26件

 

小高区

12件

 

その他

24件

福島市(16)、茨城県(3)、飯舘村(2)、福島県内(2)、いわき市

 
42話 菜の花プロジェクトと花マップ(後編)

(前回までのあらすじ)
2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? 測定センター1周年を6月にひかえ地道に測定センターの役割をはたしつつ・・

<主な登場人物>
Mくん:検体採取に命をかけるボランティア特攻隊長。落ち着かない測定員。
Kくん:いまだ恋人絶賛募集中、ムードメーカー。最年少ボランティア。
BOSS:ドタバタ測定センターをまとめ上げることができる唯一の男。
“パパ”:チェル救のドン
ママさんボランティア:うっとおしいぐらい男だらけの測定センターを救う? 毎日来てください!


菜の花プロジェクトネット円卓会議in「とどけ鳥」乱入Mくん
 
今日の来所者(女性)
「(畑や田んぼを)なんかはしなきゃ!と思っているけど・・。菜の花でも植えようかと思ったけど、いま悩んでいるところ・・なんです。植えて、育てても、結局、土にすき込むしかないなら・・意味あるのかな~と・・」

「とどけ鳥」の見学と今年の菜の花プロジェクトの推進についての打ち合わせのためNPO法人 菜の花プロジェクトネットワーク代表の藤井さんが510日来られました。

「花めぐりマップ」でも紹介されている“菜の花プロジェクトネット”滋賀県に本部がある全国菜の花ネットワークの拠点です。菜の花プロジェクトネットは、南相馬市原町区にも南相馬市ふるさと回帰支援センターと連携し、菜の花を栽培。まだ見頃です↓


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(南相馬市雫の菜の花畑)
 
2001年に滋賀県東近江市で設立された菜の花プロジェクトネットワークは、
 
菜の花を休耕田などに植えナタネを収穫
 
→ナタネ油を搾油→油粕は肥料や飼料→廃食油は石鹸やバイオディーゼル燃料(各地域で利用)
 
菜の花を利用して「地域自立の資源循環サイクル」の確立を目指す取り組みです。
 
資源循環型社会の実現に向け、バイオマスエネルギーについての国内外の情報交換や調査研究、中央・地方政府への政策提言活動、全国の菜の花プロジェクトのネットワーク形成などを行っています。

そして「花めぐりMAP」によると
 
⑦菜の花プロジェクトネット
 
花畑:菜の花

コメント:「津波の被害に遭われた畑に、ボランティア・地域住民と共に菜の花の種を播きました。想いを込めて播いた菜の花が春に満開になり、黄色一色に染まるとき、多くの方が笑顔になってくれることを願います。」

<打ち合わせ>
 
Mくん:「これ花めぐりMAPです。ボランティアみんなでつくったものです。これに菜の花を栽培しているところがたくさん載っています」と、当たり前のように円卓会議のテーブルにつき、話し始めるMくん。

パパ(チェル救のドン)は「なんでおまえが打ち合わせに入ってくるんだよ!」と心の中で思いました。

藤井さん(菜の花ネット代表):「こんなにも菜の花栽培してくれている方たちがいるの!」
 
パパ(チェル救のドン):「バラバラに動きだしたそれぞれの菜の花プロジェクトですが、これから1つにまとまっていく予感がします。すでにそういう動きがあります」

藤井さん:「私たちは南相馬の菜の花プロジェクトを応援していきます。小さいチームは連携の力を活かしていくといいと思います。もちろん農家さんも一緒に。菜の花も種を播くといろいろな作業や機材などが必要になってきます。汎用コンバインだったり、搾油所。種や肥料も。私たちは大きな自立してうごいているプロジェクトより、こういう小さなプロジェクトや個人の動きをサポートしていきます」

パパ:「秋に向けてどう歯車を合わせていくかがポイントになると思います」
 
藤井さん:「これから連携し、協力して南相馬での菜の花プロジェクトを推進していきましょう」

打ち合わせのテーマは連携

花めぐりMAPを見ながらの打ち合わせ。見えないものが見えてくる。
 
<その他、打ち合わせ内容>

・土壌調査方法について(とどけ鳥でも測定協力体制の確立)
・ナタネの放射能測定について
・種の入手・肥料の入手の協力体制
・ナタネ収穫用の汎用コンバインの確保
・将来的な搾油施設の設置について
・今年度の種播きの日程調整について・・・1014日~16日?
 
打ち合わせの後、Mくんの案内で「花めぐりMAP」を手に菜の花畑の見学に

Mくんおすすめのフラワーランドの菜の花畑。見晴らしサイコー!

菜の花畑を見学する一行↓
















(フラワーランドの菜の花畑)

予定外のフラワーランド菜の花畑の見学をMくんが組み込んだものだから、パパは帰りのバスに乗り遅れそうになるのでありました。「Mよ、もうカンベンしてくれ」とパパは思いました。

それでも菜の花プロジェクトは動いています。

“やませ”の中でも菜の花畑の黄色ははっきり見えます。















(つづく)

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