2013年1月18日金曜日

とどけ鳥日報 2013年1 月18 日 (天気:曇り )

今日の空間線量0.23 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
1件1件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
0件0円

本日の支出支払い明細合計金額
 0円

■スタッフより■
*本日は午前と午後1回ずつ、ドイツ映画「みえない雲」の映写会を行いました。
*測定検体1件は先日降った、「雪」です。幸いに汚染は見られませんでした。



『ドタバタ菜の花日記』

 

第29話 南相馬の花マップ作るの?

(前回までのあらすじ)

2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? MくんとKくんの2人の菜の花プロジェクトの行方は? 宇多川の検体採取はできたのか?

 

いまさらながら、明けましておめでとうございます!

おかげさまで、この物語にも名前が付きました。『ドタバタ菜の花日記』です。

命名、ありがとうございます!

2013年の活動にピッタリの名前です。

そうです!!

放射能測定センター「とどけ鳥」の今年の重点課題は2つ

①地域に根差した放射能測定

②菜の花プロジェクトの推進

あと付け加えるならば、MくんとKくんの心配。

どれも大切なことです。この3つから目を離さず今年もブログで報告していきます。

どうぞ応援よろしくお願いします。

 

<川の放射能調査途中経過発表PART5

愛知の実家に帰省したのかしていないのか分かりませんが、Mくんとサポーターさんは16日、雪が残る厳しい寒さと風のなか相馬市を流れる宇多川に川の検体採取に行きました。

雪が残るだけならいいのですが、さすが東北の川、採取ポイントの川の土手の土はカチンカチンに凍っていて、

Mくんは「なんじゃこりゃ~!スコップ刺さらね~~!こおりゃ~!」

おかげで採取も滞って。もっと早い時期に採取してればそんな寒い思いをせずにできたのにっ!と私は思うのでありました。

 

まずは、宇多川の採取風景から

 

 

 










(雪がバックの採取風景もいいものです)

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(宇多川の川べりは氷っていました)

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(土も水も凍っています。玉野溜池)

Mくん「すべての土手が凍っていました。土って凍るんですね」

 

宇多川結果(採取日1月6日)

相馬市を流れる宇多川の川底と土手の土等の測定結果です。8月調査から5カ月経ち比較してみることが出来ます。宇多川の結果はもともと放射能濃度が低いからなのか、南相馬市の川に比べて低減しているポイントが少なく、少し増加しているポイントが多くありました。

川の水は2地点とも測定下限値以下の数値結果となりました。

川底は約1,700 Bq/kg、土手は約3,000 Bq/kg。南相馬市の5つの川の平均と比較すると約半分の放射能濃度です。

 

 
川底の平均(前回比率)
土手の平均(前回比率)
相馬市宇多川の全体の平均
1727 Bq/kg130.0%)
3030 Bq/kg53.7%)

南相馬市5つの川の全体の平均:川底2934 Bq/kg61.8%)、土手7212 Bq/kg60.6%)

青色⇒下がったところ

赤色⇒上がったところ

※(  )内は先回の測定結果 201283日・6日採取

河川名
採取場所
採取地区
河口からの距離
空間線量 
(前回数値)
川底(Bq/kg
土手(Bq/kg
川の水
( )内は測定下限値
46
宇多川
百間橋
相馬市岩子
1.5km
0.18μSv
0.17
183
47
宇多川
JR
相馬市中野
5km
0.26μSv
0.37
469
264
833
541
3.99.1
48
宇多川
天神前橋
相馬市今田
7km
0.16μSv
0.26
335
354
1721
49
宇多川
円渕橋
相馬市山上
10.5km
0.21μSv
0.27
206
4836
-2.26.5
50
宇多川
相馬頭首工
相馬市山上
13km
0.35μSv
0.36
1956
1581
51
宇多川
松ヶ房ダム下流
相馬市山上
16.5km
0.28μSv
0.22
1121
1004
1041
52
宇多川
松ヶ房ダム
宮城県丸森町
18km
0.34μSv
0.51
4076
4858
53
宇多川
川平橋
宮城県丸森町
22.5km
0.54μSv
0.84
706
1706
1136
1845
54
宇多川
支流①副霊山南
相馬市玉野
24km
0.44μSv
0.69
3347
2274
55
宇多川
支流②霊山道源流
相馬市玉野
25km
0.58μSv
0.82
3146
3587
56
宇多川
宇多川源流
相馬市玉野
24.5km
0.68μSv
1.28
2360
3045
12372
22256
58
宇多川
玉野溜池のサイトの土
相馬市東玉野
20km
0.65μSv
1.04
6814
8164

 

<参考数値>

水系(測定ポイント数)
川底の平均(前回比率)
土手の平均(前回比率)
真野川水系11
3293 Bq/kg85.6%)
4619 Bq/kg31.8%)
新田川水系9
3641 Bq/kg54.7%)
7265 Bq/kg107.5%)
太田川水系6
7692 Bq/kg46.4%)
16033 Bq/kg87.9%)
小高川水系5
1778 Bq/kg40.3%)
5964 Bq/kg75.0%)
宮田川水系3
1852 Bq/kg53.9%)
1007 Bq/kg75.8%)

 

遅々として進む菜の花プロジェクト

 
年末のある日

田んぼをお借りしている農家の方に年末の挨拶と菜の花の生育状況の報告をするMくん

Mくん「菜の花の芽、たくさん出てます!」

農家の方「どれぐらいに育ってるの?」

Mくん「2~3mmぐらいです」

農家の方「・・・・・」

農家の方10月の早くに播いたところではもう10cmぐらいに大きく育ってるようだよ。この時期にはある程度大きく育って、根をしっかり貼っていないと寒い冬は越せないかもしれないね」

 

喜んでいたMくん。気落ちするMくん。

でも、こう思いました

⇒「12月に播くのもダメもとでやってたことだ。12月にやらないよりはやった方がきっと良かったハズだ。そう思うことにしよう!」と。何度も思考の堂々巡り。

 

Mくん「なんじゃこりゃ~!」

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(満開の菜の花の芽)

そう、これはMくんかKくんが種をこぼしたところ。何ヵ所かにこんなところがあります。

 

ボランティア先での会話

Mくん「ここに菜の花の種播いたんです!」自慢気に

ボランティアで一緒になった人「房総ではもう花咲いてるよ!」

Mくん「えっ~!? いつ播いたんですか?」

ボランティアで一緒になった人10月だよ。あったかいからね」

Mくん「信じられない!」Mくんは衝撃を受けました
 

 

 










 

Mくんが同じ10月に播いた菜の花畑)

 

Mくんは会う人会う人に菜の花と花マップの話をします。

Mくんによく会う人は何回も同じ話を聞かされます。「あ~、またか!この人覚えてないのかな?」と。

さすがにMくんは聞くようになりました。「この話しましたっけ?」と。

 

Mくんの話を聞いて、こういうふうに言ってくれる方もいます。

(ボランティア中)「Mさん、菜の花に興味あるな~!」

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(バケツ栽培の菜の花は順調です)


そんな年明けのある日

放射能測定センター「とどけ鳥」にヨガジ―がやってきました。

菜の花プロジェクトと花マップ。年明けて急展開の予感が・・

 

南相馬マップ作り????


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(こんなところにも花マップのことが・・詳しくは次回で)

 

ボランティアママからもらったタスキを菜の花に獲られたMくん。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(主役は菜の花)

 

行き詰っているのか、詰まっていないのかよく分からないですが、

詰まってない!つまらない男じゃない!と主張するMくん

 

 

 












(ちゃんと、聞きなさい!)

 

次回予告:MくんとKくんは2月に播けるという菜の花の種を入手することが出来るのか?花マップの話はどうなっているんだ? 菜の花プロジェクトは進んでいくのか? だげんちょプランは復活するのか?

 

(つづく)



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