2013年1月10日木曜日

とどけ鳥日報 2013年1 月10日 (天気:晴れ)

今日の空間線量0. 23μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
5件18件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
1件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
1件1,000円

本日の支出支払い明細合計金額
 0円

■スタッフより■
りんごが長野県飯綱町観光協会様より届きました。それを南相馬市内の幼稚園、保育園へお届けしました。
(青葉幼稚園、さゆり幼稚園、原町みなみ幼稚園、原町聖愛保育園、北町保育園、よつば保育園

配布の写真は後日掲載させていただきます。

第4回目の放射線測定に参加された方の感想を載せます。
 
9次南相馬市放射能測定活動に参加して

愛知県被災者支援センター事務局長 瀧川裕康

 私は阪神淡路大震災以降防災ボランティア活動をやってきました。戦後、県外避難が発生した災害は、1995年阪神淡路大震災と2000年三宅島噴火災害のみで、今回の大震災が3回目です。私はその経験から、今回は初めから被災県外に避難された方の支援に携わっています。その視点でこの放射能計測活動に参加しました。

 113日から予定されていた計測実施の前に、私は福島県から大量に避難している山形県米沢市を単独で訪問しました。愛知県には1250名ほどの方が避難していますが、米沢市だけで3000名が避難しています。そのほとんどが福島県からで、その理由は放射能から子どもの健康を守るためです。米沢市が運営する「おいで」という支援センターでは7人の職員のほぼ全員が福島からの避難者で運営されていました。毎月1400名の方の来館、電話などの相談に応じているとのこと。被災地に近い所の避難の緊迫感を感じました。

次に行ったのが福島市の「市民放射能測定所」で、ここではホールボディカウンター(WBC)を見せてもらいました。愛知県でもWBCを受けたいという避難者の声を聴きますが全然設備が無くて、支援センターとして情けない思いをしてきたから一度見たかったものです。福島県が実施するWBC測定時間は3分間、しかも結果を数値で教えず説明もされないというとてもお粗末なもの。「市民放射能測定所」では測定時間は30分間、結果は数値を示し説明もするので受けた方が納得できます。愛知県でも是非常備したいと思いました。

 そしてチェル救の皆さんと合流して南相馬市での測定。私は今年の4月に一度参加しましたが、その時は現地で「放射能を感じる」ことが出来たことが収穫でした。「放射能を感じる」とは、先ず計測器の表す数値の変化が見えること。次に高い数値になるとすごい大きな音を発して耳に聞こえること。その結果、何度か計測経験すると、やがて今までは感じなかった放射能の量を測る前に想像できるようになること。4月の計測ではそのように「放射能を感じる」ことが出来たのが収穫でした。

私にとって、今回第9次の参加での一番大きな収穫は、食事会でのTさんのお話しでした。被災→家族の県外避難→帰還→子の保養→支援と家族の生き様の真剣さ→国・福島県・東電の非情さ→測定センターでのボランティア活動へ。この連なる心から絞り出すお話しは、参加した者全員の心を釘付けにしました。今後の測定活動にもこのような心に訴えるコースが添付されることをお願いしたい。そうやって南相馬市民の声を取り入れながら、菜の花プロジェクトが明るい未来を拓くことを期待したいです。



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