2012年11月2日金曜日

とどけ鳥日報 2012年 11月2 日 (天気:曇り )

今日の空間線量0.22 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
57件16件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
7件5,900円

本日の支出支払い明細合計金額
 0円

■スタッフより■

久しぶりのバクハツです。測定依頼が57件でした。

朝は測定する検体がなかったぐらいなのに。

 
■主な測定結果

春菊(南相馬市原町区)1.05 Bq/kg(測定下限値以下)、まつたけ(岩手県産)9.33 Bq/kg(測定下限値以下)、甘柿(南相馬市原町区)28.80 Bq/kg、柚子(南相馬市原町区)170.48 Bq/kg22年産 白米(南相馬市原町区)3.21 Bq/kg(測定下限値以下)、22年産 玄米(南相馬市原町区)‐5.65 Bq/kg、土壌(南相馬市原町区)4069.26 Bq/kg、井戸水(飯舘村小宮)‐2.22 Bq/kg

 


第20話 新兵器 べロ・メーターって??


(前回までのあらすじ)

2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティア南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? ワールド・コラボとチェルノブイリ/フクシマ講座の名古屋遠征を終え、年末の忘年会に向け俄然やる気が上がってきた測定センターのボランティアたち。Mくんは川の放射能調査に精を出し、その他にもたくさん宿題を抱えた彼は年末までにこなすことができるのだろうか?

 

2次 川の放射能調査始動!!

人生に血迷い中の3人の若者ボランティアが完成させた「南相馬市5つの川の放射能マップ」。その調査が始まったのが613日。あれから約5カ月。川の放射能状況はどうなっているのか?

この間、川師さんがうなぎを中心に様々な川やポイントで採取してきてくれました。おかげで川底の土や川の土手の土の放射能濃度と合わせて川の状況が明らかになってきました。

 

今回の目的は、5ヶ月後の川の変化を見ることです。どれくらいのスピードで?どれくらいのレベルで?

山側の放射能濃度が高いエリアからの放射性物質の移動があるのか?海への流入は?

 

採取風景(真野川編)

 



この後、大きな波の水しぶきの餌食に
Mくんはなりました。













川の土手を採取中
気を付けてね!











謎の測定機 べロ・メーター!!

「急いでるので、べロ・メーターで測定してほしいんですけど・・」

とある女性の方が測定センターを訪れました。

「なんだ?べロ・メーターって?この測定センターにはガンマ線スペクトロメ―タ―のEMくんとLBくんしかないはずなのに、何?べロって?」と思われる方も多いかもしれません。


実はもう1つあるんです。

「べロ・メーター」という測定機が。放射能測定センター・南相馬の自慢の秘密兵器。

その特徴は?

瞬時に放射能濃度を測定します。かなり正確と言われています。測定ボランティアも測定機にかける前にべロ・メーターに食べてもらう?ことがあります。

測定結果は独特の表現方法を使います。一般的な「検出・不検出・検出限界以下」など難しい言葉は使いません。

報告書も出ません。音声で結果を教えてくれます。明るい、トーンが高く、あっけらかんとした感じで。

「あっ、これ大丈夫!」、(梨を食べて)「甘いから大丈夫!」

20Bq/kgぐらいじゃない?」

「ビリビリってきたから、ちょっと高いかもね?」

高性能べロ検出器の本領発揮です。

 

ただ弱点もあります。

それはトマトが測定できないことです。好き嫌いがあるので、どうしようもないです。


そう、このべロ・メーターを発明した?のはもちろんWさんです。

えっ?Wさんを忘れた?

じゃあ久しぶりの登場ということで再度Wさんを紹介しましょう。

Wさん:人生血迷い中の若者ボランティアのリーダー格。画期的な農地の除染法の究明に余生をかける天才放射能測定員。嫌いなことはめんどくさいこと。ボランティアなのに学者並みの放射能についての知識を持つ謎のB型男。

 

Mくんは言いました。

「べロ・メーターは予約制にしましょう。Wさんはいつくるか分からないから。メールで僕が連絡しておきます。きっと優しいから来てくれるはず。」

 

みなさんもべロ・メーターに会いに来てね!

 
川の水を採取中
 
 
 
とどいて~!どこかに。

(つづく)


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