とどけ鳥日報 2012年 11月 1日 (天気:晴れ )
今日の空間線量 | 0. 26μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
22件 | 10件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
2件 | 1,200円 |
本日の支出 | 支払い明細 | 合計金額 |
コインランドリー | 700円 |
■スタッフより■
■主な測定結果
柿(南相馬市原町区)25.58 Bq/kg、いちぢく(南相馬市原町区)
<川の水>
真野川の水を8検体測定しました。すべて測定下限値以下でした。
(下流順)
採取ポイント
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結果
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測定下限値
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真野川 河口
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‐4.44 Bq/kg
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5.902 Bq/kg
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真野川 下川原橋
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‐4.68 Bq/kg
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8.500 Bq/kg
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真野川 落合橋
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‐3.55 Bq/kg
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5.837 Bq/kg
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真野川 車川橋
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‐4.17 Bq/kg
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5.892 Bq/kg
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真野川 古川橋
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‐1.26 Bq/kg
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6.545 Bq/kg
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真野川 ダム直下流
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‐1.968 Bq/kg
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7.048 Bq/kg
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真野ダム 沈下橋
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‐3.69 Bq/kg
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6.357 Bq/kg
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真野ダム 上流部
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0.19 Bq/kg
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6.684 Bq/kg
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※川の水は今後もこういう結果だと思いますが、大雨の後は違う結果になることもあります。
その例↓
<8月6日に大雨の後の水を測定した結果>
採取ポイント
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結果
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空間線量
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真野川 飯舘村佐須
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37.5 Bq/kg
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1.39μSv地点
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第19話 名古屋対決 チェル救 VS 測定センター
2012年6月1日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティア南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? 捨て猫を救出したMくんのその後は?
ワールド・コラボと「チェルノブイリ/フクシマ講座」ついでに、場外乱闘!
Mくんは捨て猫を救出し、久々に測定センターに戻ってきたと思ったら、名古屋で開かれるワールド・コラボと「チェルノブイリ/フクシマ講座」のためBOSSとKくんと共に出発してしまいました。
3人は朝8:30に南相馬市原町区にある測定センターを車で出発しました。名古屋の現地会場に到着したのは17:30。約9時間の長旅です。その夜、味噌煮込みうどんを食べに行き、明日・あさっての準備はバッチリ。
ワールド・コラボは国際交流や国際協力、他文化共生などをテーマにした世界大交流のお祭りイベントです。
そこにチョロQ、じゃなくてチェルシ―じゃなくて、何だったけ?? そう!「チェル救」。
チェル救が、ブース出展しているそうです。
昨年に続き今年も南相馬のフロンティア南相馬さんもチェル救の隣で出展されました。
イベントのブースはテントの半分
チェルノブイリ救援・中部の出展内容は、チェルノブイリと福島の子どもたちにクリスマスカードを作って、送ろうというものなど
南相馬から駆け付けたNPOフロンティア南相馬さんは、Tシャツ販売やDVD上映での取り組み紹介
残念ながら我らが放射能測定センターのブースはありませんでした。
そんなことでMくんとKくんがおとなしくしてるはずがありません。
測定センターのことを知ってもらうために。
出発するとき「ど~せ、あってもなくても一緒なんだから・・・」とMくんとKくんは看板としての役割を全く果たさないA3サイズの測定センターの看板を外してこっそり持ってきていたのです。
勝手に放射能測定センターの移動ブースを作ってしまうMくんとKくん。
「コラッ!勝手に看板出すんじゃないの!」
彼らの営業姿勢はどこから生まれてくるのか?
日曜日になるとフロンティア南相馬のお2人とも仲良くなり、MくんとKくんは
フロンティア南相馬さんのすばらしい取り組みを堂々とたどたどしく彼らなりに参加者にPRしていました。
土曜日はイベント終了後、
元チョロQじゃなくて、チロルチョコじゃなくて、そう!「チェル救」主催の「チェルノブイリ/フクシマ講座」がウィルあいちでおこなわれました。
ただの雑談形式の交流会だから何も準備しなくていいよ!と測定センターの因縁のライバルであるチェル救のドン、通称“パパ”に言われていたもんだから、Mくんは騙されていたのです。
BOSSはそんなこともあろうかと、準備しなくてもいつでも準備万端なうえに、きっちりの段取りをし、参加されていた愛知県の方たちに、震災直後から今までの南相馬の状況を非常に分かりやすくトークを展開しました。
口下手なMくんは悔しさ半分、「次は見てろよ~!」と闘志をあらわにし、その後の
チェル救との直接対決の場、交流会会場に乗り込んだのです。
当然、座る場所は中央です。MくんとKくんは陣取りました。
次から次へ来るチェル救メンバーらしき、おじちゃん、おばちゃん(ゴメンナサイ、Mくんがそう言ってるんだから)の質問やなんやかんやの襲撃に、だれがだれかも分からないまま、真っ向から2人は迎え討ち。前半押されつつも、
途中、フロンティア南相馬さんとのタッグを組み、巨大?組織チェル救との勝負をなんとか引き分けにもつれこませたのです。
すぐ「対決、対決!」と息巻くMくんですが、今回の名古屋遠征はいろんな人との出会い、いろんな活動との出会い特にチェル救のメンバーの方中心ですが、MくんとKくんにとっては新鮮で貴重な体験になったようです。「同じ意識を持つ人がここにいるんだ!」と知ることがスタートにもなるんじゃないか?
今日夕方、測定センターに45歳ぐらいの男の方がいらっしゃいました。
「九州からこっちに仕事で来たんだけど、実際のところ放射能の人体への影響ってあるんです?宮城や仙台にいる友達を一緒に誘ったんだけど、『そんなほう行ってお前大丈夫か?』と言われたり、『仕事終わって戻ったらちゃんと病院で調べてもらえよ!』と言われたりして、心配なんだ。ちょうど買い物にきたら放射能測定センターの看板があったから、状況を教えてもらいたいんだけど・・・。オレも1人連れてきているのがいるんで。」
Mくんはどの辺で仕事をするのかを聞き、南相馬市放射線量率マップを見せながら、南相馬市の状況を説明しました。その方は6号線より海側で仕事を2件されるそうで、「聞いて安心したよ!」と言って出て行きました。
看板ちょっとは機能しているようですね。
でも今日の朝事務所の中にたくさんの川の水やら土やらが運び込まれていました。
Mくんが採ってきたのでしょう。「第2次 川の放射能調査」が始まったのだろうか?
ワールド・コラボが終わったのが日曜日。なのにMくんが現れたのはやっと今日。
名古屋から宮城県経由で戻ってきたようです。
4月にMくんがボランティアに行っていた漁師さんのお宅に行っていたのです。
Mくんを待っていたのは、ホタテと商品化できたばかりのとろろ昆布、そして漁師さん一家のあたたかい笑顔とおもてなし、バーベキュー。
やさしいママさんボランティアはMくんが来なかったことには何も触れません。
「お土産なんかいいのに・・・」。「お土産にお金を使うぐらいだったら、ボランティアにくる日を長くしてもらうほうがこっちの人たちにとっては、うれしいことなんだよ!」と。
ママさんボランティアはこんなことも言いました。「傾聴ボランティアはやはり県外の人が来てやってもらうほうがいいと思うの。当事者だとどうしても知らないうちに、感情移入して、気分がすごく落ち込んでしまうから。」
Mくんはその言葉がとっても印象に残ったようです。
バケツ農家忘れてないよね?大丈夫?菜の花は?
バケツはとりあえず順調のよう。
「あんまりいろんなことに手を出さないでね、Mくん。あなたはそんなに器用じゃないんだから・・」と
私から
(つづく)
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