2012年10月2日火曜日

とどけ鳥日報 2012年10 月 2日 (天気:曇り時々雨 )

今日の空間線量0.26 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
23件14件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
2件1,200円

本日の支出支払い明細合計金額
 0円

■スタッフより■
今日は23件の測定依頼がありました。
一般の方と太田復興会議さん(5件)、福島市のファーム庄野さん(8件)です。



罪悪感? 戻ってきました。2230。ブログの追加です。放棄しないこと。

 

 

第15話 放射能測定センターに潜入

 

(前回までのあらすじ)

2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? 今日も測定センターでは何かが?起こっているのでしょう。

近くに来たら、遠くからの覗いてみてください。

 

 

測定センター・南相馬にはまだまだヒミツがある!

今日はドタバタ測定センターの測定ボランティアを影で支える放射能測定にはなくてはならないアイテムたちをご紹介します。それは6月1日以前からのアイテムもあれば、新たに配備されたもの、寄付されたもの、編み出されたものがあります。そう…。それこそ測定センターの成長でもあるかもしれない。

 

エルビーくん


我らが測定センターの大黒柱の1つ。「南相馬の土はすべてオレが測る!」「30分あればすべてお見通しさ!」と豪語するドイツ製シンチレーション式放射能測定機。エルビー君が言うように土を中心に測定。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イーエムくん

測定ボランティアから「イーエム」の愛称で呼ばれる銀ピカボディーが自慢の日本製シンチレーション式測定機。

「僕は測定時間も簡単に調整できるし、容器サイズもいろいろ検体に合わせ選べ融通が効くのがウリです」

水道水や井戸水の測定はだいたいイーエムくんにお願いしています。

 
 
 
 
 
 
 
 

カンパ箱


うれし恥ずかしカンパ箱。「料金は?」と依頼者に聞かれ「測定は無料なんですが…」と口ごもる人が良すぎる測定ボランティアを助ける必殺アイテム。「お気持ちをこちらに…」「お気持でけっこうなので…」と指をさすだけでOK







 

奇跡よ起これ!丸テーブル

ここが測定センターで繰り広げられるドラマの舞台。測定業務の集約が。BOSSの数々の伝説的応対が見られる!希望のテーブル。「いや~勉強になるな~!」「お話聞いて気持ちがスッキリした!」など依頼者の声続出。

 
 
 
 
 
 
 
 

容器

測定精度を上げるため容器の底が円柱形に盛り上がっている。そのせいでボランティアは四苦八苦。詰め込みにくいんです。空間を開けてはいけないから。

 









計量器
 

容器に入れた検体の重さを計るためのアイテム。約1500体にのぼるすべての検体がボクシング選手の計量と同じように緊張の面持ちで上にのる。グラムを測り間違えると測定結果に大きな影響が出てしまうので要注意です。

 
 
 
 
 
 
 

ミキサー
 
 

詰めづらい対マリネ容器対策の必需品。魚も野菜も果物もいっちゃいます。にんにくやねぎを事務所内でやると大変なことになるから。にんにくは特に事務所内禁止!

 












マイクスタンド


通称マイクスタンドもどき。最近導入されたばかりの新兵器。土も野菜も押し込め君。















 

武器
 
 

測定ボランティアはみな使いこなしできるよう訓練されています。使い過ぎで切れ味悪いです。

 
 
 
 
 
 
 
 

テラっち


ウクライナ製の線量計。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

3冊のファイル

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
通称「ファイル」。BOSS作成の虎の巻。依頼者に分かりやすく説明するとき使用。「これがあれば」っていうこの測定センターにとって大切なもの。これまでの測定センターの活動、依頼者、測定ボランティアの3者があってこそできた“知”の結晶。今後も進化し続ける(ぜひ測定センターに見に来てください)。

 

 

今日、土を測定に来られたおじいちゃん。落胆したおじいちゃんのことがMくんは忘れられません。

Mくんは思いました。

そんなことは無理かもしれないが、この測定センターがもっともっと成長して、

放射能でいままでの当たり前の生活を奪われ、季節ごとになる野菜や果物を奪われ、

その解決の見通しも、解決への糸口さえも、知らされず。希望を持つことができるのか、持っていいのかさえ分からない人たちを1人でも救うことができるようになれば…。でもどうすればいいのか?

BOSSMくんに宿題を出しました。

 

(つづく)


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