2012年8月22日水曜日

とどけ鳥日報 2012年 8月 22日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0.26 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
23件28件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
6件6,000円

■スタッフより■
DVD映画会のポスターを仮設住宅の掲示版に貼りに行きました。

測定依頼も23件と多くいただきました。


主な測定結果

<野菜・米>

4検体を測定。みょうが以外測定下限値以下の結果。みょうがは基準の100 Bq/kg以下ですが高い数値結果でした。


みょうが

原町区

80.1Bq/kg

ゴーヤ(ハウス)

原町区

4.3 Bq/kg6.1 Bq/kgの測定下限値以下)

なす

原町区

1.7 Bq/kg5.2 Bq/kgの測定下限値以下)

玄米(23年度産)

宮城県白石

3.37 Bq/kg4.7 Bq/kgの測定下限値以下)


<土壌>


土壌(表土)

小高区

15,512 Bq/kg

畑の土壌(耕地後)

原町区

729 Bq/kg

畑の土壌(耕地後)

小高区

97 Bq/kg

畑の土壌(1520cm

原町区

271 Bq/kg

その他、福島市のファーム庄野さん依頼の土壌を13件測定→平均1,235 Bq/kg(最高1497 Bq/kg、最低832 Bq/kg






測定実績1000件突破!!

61日のNo.150から2カ月半。3か月で約1,000件のペース。

あっという間といえば、あっという間。

1000件の情報。多そうでまだまだ少ない。

これからの南相馬の方が必要な時に必要な情報が提供できるよう、測定していきます。
















記念の№1000をGETしたのはもちろん検体採取に取りつかれているMくんでした。







(前回の報告の続き)



「南相馬市 山際放射能調査」失敗に終わる!?



川の調査に引き続き、山からの放射性物質の流入を見極めよう!とボランティア3人が自主調査を行いました。

山から平地側へ約28kmと短い区間での放射能沈着量推移を調べました。

南相馬の北から順番に、調査地点の空間線量・土壌測定結果をまとめたものが下のマップです。



「南相馬市 山際の放射能調査マップ」


   
 























Mくんが予定より多く採取しちゃうからマップが数字だらけぐちゃぐちゃに!
もう少しすっきりさせますのでお待ちください。

平均
山側の平均
31,560Bq/kg
山際の平均
17,351 Bq/kg
34号の平均
16,300 Bq/kg

やはり山側、1Bq以上のピンクが多い。千Bqを下回るところはありませんでした。
山側の平均が約32Bq/kg、山際や34号沿いの平均が約1万7千Bq/kg

山際放射能調査 空間線量と土壌放射能レベル(データ)
ライン
   山側
   山際
   34号線
   平野
真野川
(区間距離:7km
1.24μSv
9,562 Bq/kg
0.46μSv
3,195 Bq/kg
0.50μSv
1,713 Bq/kg

大日川
(区間距離:2.5km
0.87μSv
9,562 Bq/kg
0.60μSv
3,627 Bq/kg
0.43μSv
1,851 Bq/kg

上真野川
(区間距離:8km)
1.44μSv
8,753 Bq/kg
1.02μSv
5,214 Bq/kg
未調査

新田川
(区間距離:4km

<ユッサ西>1.46μSv6,177 Bq/kg
<新田川>2.30μSv8,497 Bq/kg
<大谷浄水場>1.40μSV32,006 Bq/kg
未調査

水無川
(区間距離:4km
2.39μSv
45,403 Bq/kg
0.97μSv
6,236 Bq/kg
0.33μSv
7,674 Bq/kg

太田川
(区間距離:2.5km
2.35μSv
21,344 Bq/kg
1.82μSV
27,586 Bq/kg
0.58μSv
21,968 Bq/kg
0.50μSv
6,018 Bq/kg
八重米坂
(区間距離:3km
1.58μSv
37,334 Bq/kg
1.18μSv
13,123 Bq/kg
0.83μSv
1,637 Bq/kg

羽倉
(区間距離:2km

1.60μSv
2,143 Bq/kg
0.66μSv
19,598 Bq/kg

金谷
(区間距離:4km
2.52μSv
38,500 Bq/kg

3.42μSv
23,247 Bq/kg

川房
(区間距離:4km
3.65μSv
60,025 Bq/kg
4.35μSv
95,881 Bq/kg
3.53μSv
22,760 Bq/kg
1.92μSv
22,012 Bq/kg

土壌の放射能レベルと雑草の関係性
採取ポイント
土(Bq/kg
雑草(Bq/kg
真野川①
9,562
1,081
11.3%
新田川②
8,497
1,234
14.5%
水無川①
45,403
1,362
3.0%
八重米坂①
37,334
5,331
14.3%
八重米坂③
31,594
1,637
5.2%
羽倉②
2,143
157
7.3%
羽倉③
19,598
8,793
44.9%
金谷③
23,248
382
1.6%
川房①
60,025
16,103
26.8%
金谷③
23,247
382
1.6%
川房②
95,881
597
0.6%
平均
356,532
37,059
10.4%
9.6分の1

いろんな山際に行ってきました。↓

山際(鹿島区)
















山際(新田川)

















山際(小高区)タラ谷地


















山際(小高区)














以上、Mくんの報告より。





第7話 測定センターの夏休み

(前回までのあらすじ)
2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたちが繰り広げるドタバタ人間喜劇・悲劇? 人生に血迷い中の3人の若者(他称)ボランティアは、「南相馬の5つの川の放射能マップ」を完成させ、相馬市宇多川の調査結果をまとめ、さらに山際の放射能調査、雑草の調査などを推し進め、夏休みのはずなのに、採取・採取・採取、測定・測定・測定、花火・花火・花火漬けの怒涛の落ち着きのない日々を過ごしていました。

<主な登場人物>
3人の人生血迷い中の若者ボランティア
Mくん:検体採取に命をかけるボランティア特攻隊長。ロマンチスト測定員。level10
Wさん:画期的な農地の除染法の究明に余生をかける天才放射能測定員。測定員level35
Kくん:恋人絶賛募集中の現在さぼりぎみ?ムードメーカー。最年少ボランティア。測定員level7
BOSS:ドタバタ測定センターをまとめ上げることができる唯一の男。市民の方から絶大なる信頼を得ているこわもてボランティア。

~ボランティア3人のスタンド・バイ・ミー~

今日もソワソワ、ノコノコと検体採取に出発するMくん。
(中からの「測定ほっぽといて、どこ行く~ッ!」という声をドアで押し込め)















この姿勢だけは頭が下がります。彼に休みはありません。
でもいつも同じ服を着ているのはなぜ?


花火にも目もくれずモクモクと検体採取するMくん




















お~い! 誰か彼を止めてあげてください。「きゅうけ~い!」
でもまたまた同じ服を着ているのはなぜ?


「どこに行く? Wさん、Kくん。そっちに道はないんだよ!」
















田んぼの現地調査?久しぶりにKくんの姿が!

そう↓
恋人絶賛募集中のクセにどこにいるのかわからないKくん。
夏のバーベキュー大会で話していた“良からぬ”企みを陰で着々と推し進めていました。
そして今は噂によると大阪に視察に行っているようです。
だれか彼に会ったらこう言ってあげてください。
「サイコーッ!」と。

3人の人生血迷いボランティアは、実は福島県外からのボランティアです。
初めて迎えた福島の夏休み。捨てるものがない彼らにも、
福島の夏と南相馬の人たちは、いままでで一番!と言っていいぐらいステキな夏を、思い出を、彼ら3人に与えてくれました。
彼らはまだそれに気づいていません。

こんな調子で、
測定ボランティアや放射能調査を通じ、果たして彼ら3人は何かのためや誰かのためになることを
成し遂げることができるのでしょうか?
でも、
迷ってる道が正しいことだってあるかもしれません。
だから、これからも彼らの“そばにいて”あげてください。

(つづくの



0 件のコメント:

コメントを投稿