とどけ鳥日報 2016年 6月 17日 (天気:晴 )
今日の空間線量 | 0. 16μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
1件 | 1件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
件 | 0円 |
本日の支出 | 支払い明細 | 合計金額 |
円 | 0円 |
■スタッフより■
2012年から2016年6月迄のデータにより種類別の放射線量の年経過による変化について
まとめて見ました。
南相馬市における種類別放射線量(年経過の比較)
【調査対象についての整理】
①同期間内に測定した全検体を整理対象とした。
②当測定センターで最大の件数の南相馬市内産に限定し、市外、県外品は除外した。
③対象検体を野菜類、果実類、山菜類、きのこ類に大別して資料作成を行った。
④更に茹で処理、塩漬け、灰汁抜きなどの他、加工処理を行ったものを除外した。
①野菜類、果実類については一部に例外はあるものの、年経過と共に放射線量の数値は
順次、低減の傾向が伺われる。
②山菜類の平均値の値については年経過に添った軽減傾向が見られず乱高下している。
山菜類は全439検体であり、内10件が3,000Bq/Kg超を示しており、ゼンマイ、フキ
ノトウ、タケノコと中でもコシアブラについては788~26,041Bq/Kgと群を抜いた
数値を示している。
③山菜類の特徴として決して低くは無い中で他より100倍以上の高い検体が混入する事
で平均値の比較で判断出来ない状況が生じている。
④きのこ類は震災から5年を経過した現時点でも測定した検体の92~100%が国の食品
基準値である100Bq/Kgを超過する結果となっている。平均値を見る限りでは年経過
と共に低減傾向が伺われる状況ではあった。
【総括】
野菜類については70%超が所謂、不検出レベルで国の食品基準値の100Bq/Kgの1/4
に相当する25Bq/Kg以下が95%超を占める結果となっている。更に野菜類について
は50Bq/Kgを超過して突出した数値を示す検体も無く、問題が少ない環境に至って
いると思われる。
果実類については順調に放射線量数値の低減が伺われる。然しながら2015年に至っ
ても国の食品基準値を超過する検体が1.5%と僅かではあるが注意を要する。
山菜類については自生種である事からカリ系の養分が慢性的に不足している土壌環境
で生育しており、放射線量の数値が高目になると言われている。なお、コシアブラに
ついては福島県に止まらず、近県においても基準値を超過して出荷停止の対象となっ
ている。同種は特に放射性物質を吸収し易い性質を有していると思われるので、
細かな測定を通じて確認しながら食用に供する事をお勧めする。
きのこ類については現在に至っても90%超の検体が基準値超過の状況にあり、2015
年でも5,000Bq/Kg超10件(15.6%)を示し、依然として高い数値である。今後共に
食用とする事は控えたい品種と言える。
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