とどけ鳥日報 2015年 11月 11日 (天気:晴 )
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数
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8件 | 28件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
■スタッフより■
平成27年の柿がほぼ出そろったので、データを整理してみました。
柿の放射線量と採取地の空間線量の比較
注)① 柿の測定データは平成27年8月~10月分、空間線量は平成27年10月の測定データにより
作表を行った。
② 柿の測定データは各検体を住所の大字毎に集計し、平均値を求め、空間線量については
平成27年10月に測定したブロック毎の測定データを採用した。
③ 柿の測定データより採取地を特定し、当該地の空間線量率を突合してグラフ化した。
なお、柿の測定値を昇順に並べ替えを行って空間線量率でデータを併せて表示した。
【検討の結果】
① 柿の平均値を求める前の個別測定データでは最大値が34.09Bq/Kgであり、全てが
国の食品基準値である100Bq/Kg以下であり、昨年、一昨年の測定では国の基準値
を超える検体が多く見られたが、平成27年の測定検体ではセシウム数値が大幅に減少
しており、様変わりの状況となっている。
② 柿の測定データと採取した地域の空間線量データについて、ある程度の相関関係が
見られるのではないかと思い、整理をしていたが実際には相関関係を示さなかった。
以上の事から
① 少なくとも、南相馬市産の柿についてはセシウム数値の低減が進行して国の基準での
可食領域に入ってきている。然しながら、個別測定データを詳細に見た場合、セシウム137と
134の比率が事故後からの半減期を加味した数値に符合したものが多く見られた。これは明らか
に福島原発の影響を受けてはいるものの、国の基準値以下であったと言う事である。
② 空間線量と柿の測定結果の間に相関関係が見られない事は、通常、線量が低い地域であるから
安心であるとは言えない結果であった。やはり収穫時期には測定を繰り返してセシウム数値を
確認する事が必要と思われる。
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