2013年9月25日水曜日

とどけ鳥日報 2013年 9月 25日 (天気:曇 )

今日の空間線量0.19 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
28件24件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
6,000円

本日の支出支払い明細合計金額
0円

■スタッフより■
*小高区西部地区の土壌等の測定依頼がありました、思った通りとても高い線量でした。
結果は 雨どい脇の土47300 Bq/kg、道路わきコケ225000 Bq/kg 落ち葉105000 Bq/kg
などでした。屋敷の周りの山野はどこまで除染すれば安心なのでしょうか・・・・・・。



「ドタバタ菜の花物語」

54話 初!!菜の花会議

Mくんが休みの測定センターに入ろうとすると

「今日はお休みなんですか?」とおばあちゃんが・・
おばあちゃん:「みょうがが出てきたので、400gぐらい刻んで持ってきたんだけど・・去年測ってなかったから、もし良ければ来年は・・」(昨日ブログで報告したように、このみょうがは25.03Bq/kgでした)

Mくんがお世話になっている農家の方:「とうもろこしをやってみようと思うんだけど・・どうだろう?」
Mくん:「うちでは4件しかとうもろこし測定していませんが、すべて検出限界以下です。線量高いところのもあったんですけど・・河田先生もとうもろこしは“出にくい”(移行しにくい野菜)と言ってました」
農家の方:「じゃあ、大丈夫だな!やってみるか」

そしてMくんは、
だげんちょ菜の花畑の春播き菜種の収穫も無事終わり、搾油前の菜種の選別・調整作業を続けている
天候に恵まれ乾燥日和が続きました。とうみをかけ、水洗い後の菜種を天日干し。
乾燥の仕上がり目安は「手で触ってサラサラとした感じになったら」。

水洗い後の天日干し2日目↓

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水洗いしました↓
 

 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昔は全国各地にあった搾油所も少なくなり、菜の花プロジェクトネットワーク監修の『菜の花エコ事典』で掲載されている搾油所は全国でも約20軒ほどしかありません。
だげんちょの菜種を搾油してくれる搾油所を探していますがなかなか見つかりません。
いくら油には放射能がほぼ入らないといっても、100Bq/kgを超えている菜種は受け入れが難しいようです。

ちなみに、
<春播き菜の花測定結果>
 圃場:だげんちょ菜の花畑(南相馬市原町区大甕)
 品種:キザキナタネ 
 播種日:312日・315日(収穫:824日~96日)

 
圃場⑥
圃場⑦
収穫後土壌(2013.9.13
561.2
682.6
種播き前土壌(2013.3.15
596.6
562.4
菜種
105.4
121.0
ND
29.77
ND
35.7
※単位Bq/kg
<参考数値>だげんちょ菜の花畑の雑草:320.2Bq/kg

そんな作業が続く中、
第1回菜の花会議in測定センター・南相馬
911日に測定センターで行われました。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(司会を務めるチェル救のドンこと通称“パパ”と会議のようす)

参加メンバーは南相馬での菜の花栽培を推進しようという方たち。
・民間稲作研究所、南相馬市原町区の有機農家の杉内さん

・実証田の稲作・菜の花など農業再生に精力的に取り組む太田地区復興会議の奥村さん

20km圏内の小高区で農業の再開を目指し様々なことに取り組む小高復興組合の佐藤さん

・原町雫地区の菜の花畑を見事な菜の花畑にした小高区の農家の安部さん

・ご存じ!南相馬にお花を咲かせようprojectのヨガジー

NPO法人菜の花プロジェクトネットワーク代表の藤井さん

・南相馬の復興とまちづくりのため再生可能エネルギーの普及から
 実践事業に取り組むえこえね南相馬研究機構

・東チモールの支援も続け、南相馬の菜の花活動を支援しようとする特定非営利法人JIPPOさん

・チェルノブイリ原発事故後のウクライナで農業再生のための菜の花プロジェクトを
 実証したチェルノブイリ救援・中部の河田さん

・今回の菜の花会議を呼び掛けた放射能測定センターの神谷さん

そして、

・この1年菜の花にこだわり、菜の花栽培におけるすべての失敗を実現させた男だげんちょMくん

会議はこんな内容を話し合いました↓

・春播き菜の花プロジェクトの反省

・秋播き菜の花のそれぞれの計画(栽培面積や場所など)

・今後の連携について
 

秋播き予定↓

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
菜の花プロジェクトネットの藤井さんは、今回も花めぐりMapを机に置き話をしてくれました。
藤井さん:「Mくんがすばらしいマップを作ってくれて!」
Mくん:「僕が作ったんじゃありません。ボランティアのみんなで作ったんです」

課題としてあがったのは、
①汎用コンバイン
②搾油所

南相馬での菜の花今後は↓
924日⇒花めぐりMAPでもお馴染みの民間稲作研究所・グリーンオイルプロジェクトが主催 し、菜の花栽培講習会が924日南相馬市原町区で開かれました。
9月下旬から10月中旬⇒それぞれが菜の花の播種
12月⇒光のイベント(菜種油や廃食油から作ったバイオディーゼル燃料で発電)

菜の花プロジェクト、いよいよ動き始めました。地域の農家の方主体で。
南相馬の有志。南相馬を支援しようと集まった有志。
それぞれの得意分野を活かし、ネットワークを活かし、それぞれの思いのまま、“菜の花”をキーワードに「ゆるやかな協力体制を!!」(会議で出、合意された言葉)で進みます。

Mくん:「搾油機がほしい~」

搾油前の最終選別に燃えるMくん↓

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(だげんちょプロジェクトはまだ終わってない!食べるまでは・・)

それを見た、
チェル救のドンこと通称“パパ”:「珍しくまじめだな」
Mくん:「サイコーの天ぷらでおもてなしします」メラメラ燃えるMくん。
パパは思いました。「燃えるところ違うんじゃない?いつものことだけど・・」

次回:搾油機は果たして調達できるのか?いま秘かに期待されているMくんの菜種油天ぷら計画は実現するのか?まだまだ予断は許しません。エゴマの収穫も近づいています。

(つづく)




 

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