とどけ鳥日報 2012年 12月21 日 (天気:晴れ )
今日の空間線量 | 0. 22μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
2件 | 4件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
0件 | 0円 |
本日の支出 | 支払い明細 | 合計金額 |
0円 |
■スタッフより■
最終週はハードスケジュールでしたが、測定検体も残数なく、クリスマスカード配布もスケジュール通り、1年の最後の業務を終わらせることが出来ました。
測定ボランティアのみなさんお疲れさまでした。
2013年は1月8日(火)から測定センター開所します。
どうぞ来年も「とどけ鳥」をよろしくお願いします。
来年もスタッフと測定ボランティア、そしてみなさんと共に創り上げる測定センターを目指しがんばっていきます。
■主な測定結果
畑の土(10㎝下)
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原町区
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328 Bq/kg
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花壇の土(表土)
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原町区
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11,300 Bq/kg
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柚子
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原町区
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281.1 Bq/kg
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クリスマスカード配布スケジュール
12月18日(火曜日)
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さゆり幼稚園、青葉幼稚園、北町保育園
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12月19日(水曜日)
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原町みなみ幼稚園、よつば保育園
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12月20日(木曜日)
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グループホーム田園、グループホーム たんぽぽ、特養 万葉園、特養 竹水園、ホームズ
くにみの郷、原町聖愛保育園
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12月21日(金曜日)
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特養 福寿園、特養 長寿荘、老健 長生院
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12月25日(火曜日)
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雲雀ヶ丘病院
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第28話 Mくん幼稚園に遅刻の巻
(前回までのあらすじ)
2012年6月1日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? MくんとKくんの2人のスタートしたばかりの菜の花プロジェクトの行方は?クリスマスカードは無事配り終えることが出来るのか?MくんとKくんは大掃除をちゃんするのか?測定センターは年末に向け測定業務も大詰めのようです。
波乱万丈!測定センターの師走編
測定センターには8人のボランティアがいます。毎日全員が来ているわけではありません。
火曜日から金曜日まで人数的にバランスよく、測定業務が円滑に進むようシフトを組んでいます。
最終週は通常の測定業務に加え、クリスマスカード配布、最終日の鍋パーティー。測定ボランティアさんにはできる範囲での出席をお願いし、ボランティアや測定センターのサポートメンバー全員の協力で何とか乗り越えることが出来ました。
測定センターの大掃除
大掃除、不安でしたが、ママさんボランティアの言いつけを守り、MくんとKくんもきちんと来ていました。
机やテーブルなど全て外に出して、普段できないところ掃除しました。
みんなでやったからあっという間に終わりました。
(MくんとKくんも大掃除に参加)
クリスマスカードとプレゼントの準備
翌日からの配布に向けプレゼントを準備するボランティアさんたち。
(1つ1つの袋に真心をこめサイコーの息吹を吹き込むKくん)
お母さんボランティア:「いいからKくん、速く準備して!」
いよいよクリスマスカードを幼稚園に!
幼稚園の正門をくぐると…
「サンタだ!」
「サンタだ!」
「サンタさん!」
「サンタさんだ!」
と建物の中から子どもたちの声が。
(南相馬市内幼稚園)
その中に時たま混じる声
「おじいさんサンタだ!」
「サンタなのにサングラスかけてる!」
子どもたちは正直です。
「へんなサンタが来てるね!」
(ゴーグルサンタM)
カード配布前に神経を集中させるMくん
(ヨガサンタMくん)
全国からの福島の子どもたちを思って書いてくれたメッセージカード。
今年で2年目です。
「こうした継続した支援は本当にありがたいです」「また来年も・・」というお言葉を何か所かのスタッフや施設長さんからいただきました。
全国から届けられた約1000通のメッセージカードと愛知県のお母さんが編んでくれた約50の手編みのマフラーは、南相馬のお一人お一人のもとに届きました。お渡しする時も時間の許す限り受け取った方とメッセージカードを開いて一緒に見るようにしました。
福島から遠くにいてできること、近くにいてできること、それがひとつの線でつながりました。
クリスマスカード配布最後の12月25日
病院にも配布に行きました。クリスマスカード初めてのところです。
入院されている方、外来の方にお渡しさせていただきました。喜んでいただきました。
1人のスタッフの方の声で実現できたことです。
スタッフの方にもメッセージカードをお渡しさせていただきました。
看護師も先生も、栄養士も不足している南相馬の病院。厳しい状況の中、患者さんのために南相馬に残り、がんばっているスタッフです。全員には行きわたりませんでした。1通のメッセージカードをスタッフのみんなが見れるように病院に飾ってくれているそうです。
段取りしていただいたスタッフの方に感謝です。
サンタ衣装争奪戦
せっかくだからサンタの衣装を着ていこう!という話になったのも1人のボランティアさんの声から始まったことです。最初は測定ボランティアのメンバーも「誰が着るの?」「Mくん着れば!」とおじさん・お母さんボランティアは消極的でした。でも初日スタートするや配布先での喜びの反応に、しだいに「髭はこういうふうに付けたほうがいいな」とか、「帽子の角度はこうだよ!」とか、「わたしこっちの衣装のほうがいい!」とか、自分たちが楽しむようになっていきました。まあ、Mくんは最初から楽しんでいましたけど・・。「調子のりすぎ!」とはだれにも言われなかったようです。無礼講?
こんなMくんもあたたかく受け入れてくれます。
(先々で笑われる悪サンタM)
おじさんたちとのサンタ衣装の取り合いにやぶれ、帽子だけで我慢するMくん。
(背中の文字はメリークリスマス)
後半になり熾烈になるサンタ衣装の奪い合い。
ふわふわ豪華版のパパのサンタ衣装を羨むMくん。「負けてられるか!」と秘かに思うMくん。
訪問先、最期の保育園のとき。出発時間になってもMくんは現れませんでした。
BOSS:「しょがない、出発するか。いつものことだ」
事務所に戻ってきたMくん:「みんなは?」
お留守番のKくん:「もう行きましたよ」
Mくん:「オレをおいて行くなんて!なんてことだ」
Mくんは胸にリボン、サンタのガウン、メリークリスマス仮面を被り、
怪しすぎる格好で保育園に駆けつけ、建物の中に堂々と侵入していきました。
こんな恰好で
↓
さあ、いよいよMくんの出番!?
(悪サンタM メリークリスマス仮面バージョン)
しかし!
会場は、もうクリスマスカードを配り終え、さよならの挨拶の真っ最中。
ジャストの隣の100均に行き、変装準備もむなしく、Mくんはただ「さよなら」と荷物運びをするだけでした。
(また来年!)
「悪サンタは来年もやってきます」 え~、来るの?
お礼の声をいただいています。
「貴団体の取り組みに感謝しております。園長もぜひ今後とも協力し合っていきたいと申していました。ぜひ活動の資金としてお役立てください」
「利用者さんたちはとても喜んでいました。メッセージを書いてくれた子どもたち一人一人に本来ならお礼を言わなければなりませんが・・」
ママさんボランティア:「幼稚園の遅刻で締めくくるなんてMくんらしいね!」
「あれっ!川の放射能マップはできたけど、相馬の宇多川の調査まだだよね?」とママさんボランティアより、疑問の声があがりました。
Mくん「あ~~、そんなはなしは~、ききたくないのだ~」
「また来年」と言えない2人でした。年内もう少し忙しそうです。
ママさんボランティア「いいでしょっ!さんざん主役気分味わったんだから。園児たちにお礼言いなさい!」
(鍋パーティーでメリークリスマスMくん)
次回予告:MくんとKくんの菜の花プロジェクトはどうなっているの?芽は出てるの?
年内最後の状況を教えて!この物語に名前がついたってホント?
(つづく)
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