とどけ鳥日報 2012年 12月 13日 (天気:晴れ )
今日の空間線量 | 0. 24μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
3件 | 19件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 1件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
3件 | 2,151円 |
本日の支出 | 支払い明細 | 合計金額 |
セロテープ、インク | 1,363円 |
■スタッフより■
測定センターもいよいよ来週の金曜日で今年を終えます。
来週は昨年に引き続き幼稚園や保育園7か所にクリスマスカードを配布します。
・「井戸水を以前測ってもらったんだけど、また測ってもらおうと思って…」
・新しくできた測定センター「とどけ鳥」の看板を見て、外で話しているお母さん2人「あそこで測定してもらえるんだって…」
・「落花生と黒豆は測定の後、大丈夫なら食べたいので潰さずに測ってもらえますか?」
野菜を測った方に「今度は土壌も持ってきてください!」と声かけしています。
(落花生と黒豆)
南相馬で始まった菜の花プロジェクト。土壌測定依頼がありました。
(フラワーランドの土壌)
南相馬では何をするにも土壌の測定、採れた野菜の測定・・・
(わくわく絆通信にも紹介していただきました)
看板効果のおかげもあり、
放射能測定センター「とどけ鳥」の定着とさらなる認知度アップ。着実に進んでいます。
■主な測定結果
ゆず
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南相馬市原町区
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63.9 Bq/kg
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落花生
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南相馬市原町区
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6.3 Bq/kg
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黒豆
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南相馬市原町区
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16.7 Bq/kg
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<南相馬市原町フラワーランド土壌>
12検体測定しました。それぞれ、5757 Bq/kg、4382 Bq/kg、7736 Bq/kg、8418 Bq/kg、6586 Bq/kg、13254 Bq/kg、2274 Bq/kg、1755 Bq/kg、13612 Bq/kg、7548 Bq/kg、10748 Bq/kg、8743 Bq/kg。
平均は7568Bq/kg(最小1755Bq/kg、最大13254Bq/kg)
第27話 南相馬市5つの川の放射能マップ(第2段)完成!!
(前回までのあらすじ)
2012年6月1日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇?めっきり測定センターに顔を出す日が少なくなったMくんとKくん。 2人のスタートしたばかりの菜の花プロジェクトの行方は?第2回目の川の放射能調査はどうなったの?
川の放射能マップ第2次調査結果発表!
インタビューに答えるMくん
インタビュアー:「川の調査お疲れさまでした」
Mくん:「たいしたことではありません」
インタビュアー:「マップを見せていただいてよろしいですか?」
Mくん:「どうぞ、これです」
(Mくんと川マップ)
インタビュアー:「あれ?これで完成なんですか?」
Mくん:「もう少しかな?」
インタビュアー:「川の水は今回も調査されましたか?」
Mくん:「当然。今回は30ヶ所採取し、測定しました。地図にも反映していますが、結果はすべて測定下限値以下でした」
インタビュアー:「川の水はめんどくさいからやらないって噂を聞いていたのですが…。先回も川の水はほとんど問題のある数値はでなかったと思うのですが、なぜ調査したのですか?」
Mくん:「指令がでたからね。でないと分かっていたけど、それが調査なんで」
インタビュアー:「先回調査結果と比較してみてどうですか?」
Mくん:「予想が大きくはずれました。川底も土手の土も全体で平均すると約60%になっていました。」
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川底の平均(前回比率)
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土手の平均(前回比率)
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全体の平均
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2934 Bq/kg(61.8%)
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7212 Bq/kg(60.6%)
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Mくん:「マップを見てください。青の吹き出しが比較的放射能レベルが低いところ、緑、黄、オレンジ、赤と高くなっています。今回新しく採取できたポイントもあれば、通行止めなどで採取できなかったところも多くあります」
(川の放射能マップ)
水系(測定ポイント数)
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川底の平均(前回比率)
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土手の平均(前回比率)
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真野川水系(11)
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3293
Bq/kg(85.6%)
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4619
Bq/kg(31.8%)
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新田川水系(9)
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3641
Bq/kg(54.7%)
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7265
Bq/kg(107.5%)
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太田川水系(6)
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7692
Bq/kg(46.4%)
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16033
Bq/kg(87.9%)
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小高川水系(5)
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1778
Bq/kg(40.3%)
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5964
Bq/kg(75.0%)
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宮田川水系(3)
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1852
Bq/kg(53.9%)
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1007
Bq/kg(75.8%)
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インタビュアー:「特徴的なことは?」
Mくん:「傾向は同じです。川の上流ほど放射能汚染度合が高く下流にいくに従い低くなる。ただ中流や下流域でもポンと高くなるポイントがあります。海岸の砂も測定ポイントは少ないのですが、大きく高くなっているところはありません。新田川の土手だけが前回を上回りました。」
インタビュアー:「予想以上に数値結果が下がったということですが…」
Mくん:「下がったことはうれしい結果ですが、逆にセシウムの動きがつかみ切れていないという事実も分かりました。もっと精緻な調査が必要だと感じました」
インタビュアー:「みなさんにメッセージを一言」
Mくん:「今回川の放射能マップを完成させることが出来たのも、たくさんの皆さまのご協力があってのことです。今後も半年ごとに作成する放射線量率マップの時期と合わせて川の放射能マップを作っていきます。空間線量と土壌と川の全体像を抑えられるよう地域に根付く測定センターとしての役割を果たしていきますので、どうか今後ともよろしくお願いします」
インタビュアー:「最後に、年末年始、クリスマスの予定は?」
Mくん:「・・・そんなことは聞かなくていいのっ!」
インタビュアー:「いいじゃない。インタビューの練習に付き合ってあげてんだから」とママさんボランティアは言いました。
Mくん:「よし!これぐらいでいいだろう」
ママさんボランティア:「あしたは大掃除の日だからちゃんと来なさいよ!」
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12月に播いた菜の花は?
芽は出るのでしょうか?それにしても寒すぎます。
MくんとKくんは進みます。
測定ボランティア魂??
次回の種まきに向けて練習に励むKくん
(敷地内でトラクターを乗り散らかすKくん)
検体採取の就業を積むMくん
(きのこにかぶりつくMくん)
「かぶりつく前にちゃんと測りなさいよ!」
追い打ちをかけるように
南相馬にも北陸にも雪が降りました。いまだ芽が出ない菜の花に何もできない2人。
でも、
さらなるレベルアップと成長を目指し
侍になるKくん
(侍Kくん)
「恰好から入るのやめてくれる、Kくん」
検体採取しすぎて遭難するMくん
(遭難Mくん)
「Mくん、後ろに家あるよ!」
そんな中、朗報が・・
「2月に播ける菜の花があり、T大学から南相馬でも実験的に栽培して欲しい。きみたちやってみるか?」とMくんとKくんに声がかかったのです。
Kくんが言いました。「サイコー!!」
Mくんが言いました。
「乗り越えられないものはない!」
「あのねっ!そこは乗り越えたらいけないとこなのっ!」
さあ、明日は大掃除です。
(つづく)
こんばんは!ファーム庄野の小島です。
返信削除今回のKさん・Mさんの『ドタバタ菜の花日記(仮)』も楽しく拝見させて頂きました。(すいません、勝手に日記名付けちゃいました(^O^))
来週そちらにお伺いする予定なので、菜の花栽培や環境問題など色々意見を交わして、『絆』を深めたいと思っています。
スタッフのみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
しかし、まだ菜の花の芽が出ていないんですか?一気に寒くなったから、大変かも知れませんが頑張ってくださいp(^^)q