とどけ鳥日報 2012年 11月11日 (天気:曇りのち雨 )
今日の空間線量 | 0. 24μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
0件 | 0件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
0件 | 0円 |
本日の支出 | 支払い明細 | 合計金額 |
A3用紙、ラミネートフィルム | 2,727円 |
■スタッフより■
映画会のチラシができました。
さっそく今週の金曜日、土曜日開催します。お気軽にご参加ください。
第22話 「だげんちょ」プラン落選!!
(前回までのあらすじ)
2012年6月1日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? ワールド・コラボの名古屋遠征を終え成長して(?)帰ってきたMくんとKくん。川の放射能調査に精を出しつつ、いつでも自由奔放、やりたい放題。勝手に菜の花プロジェクトに関する震災支援プランのコンペに応募するは、そろそろ天罰が落ちるんじゃない?と思ってたら落ちたようです。お楽しみに!
「コンペの結果どうだった?」
聞くまでもありません。
絶対の自信を持ってだしたプラン。
万全を期せずして臨んだコンペ。
前日のママさんボランティアインタビューにこう答えていたMくん
「オレが落ちるわけがない!」
朝7:30に測定センターに集合したMくんとKくんはコンペ会場に向け出発しました。
もちろんバケツに水をやってから。
けっこう成長してきました!そばが№1です。
「バケツの底って穴あいてるの?」⇒「いいえ」
会場にさっそうと向かう2人
「ネクタイってどういうふうに縛るんでした?」
プレゼン発表は4番目でした。午前中の最後から2番目。
MくんとKくんは緊張のあまり?会場で他の人たちが一生懸命プレゼンしているのに、寝ていました。
3番目の発表者のプレゼンが始まると、眠っていたKくんが眠っているMくんを起こし、
「プレゼンの打ち合わせをしましょう!」と言いました。
応援というか何かやらかさないか心配で会場に駆けつけていたチェル救のドンこと通称“パパ”は思いました。「おいおい、こんな土壇場ですることかよ!」と。
2人は静かな会場の中でボソボソと打ち合わせを始めました。
Kくん:「ここはぼくがしゃべるんでいいんですね」
Mくん:「ここはオレが言う」
Kくん:「えっ!そこは僕がしゃべります!」
Mくん:「こんなおいしいポイントは渡せない。オレがしゃべる」
Kくん:「イヤ、僕に言わせてください!」
“パパ”:「静かにしろ!」と言いました。
会場に「だげんちょ」旋風吹きだまる!
マイクターン吹き荒らす!
いよいよプレゼン開始!
Mくん:「これから起業プラン『んだげんfrom南相馬』~菜の花プロジェクトを全国に~ のプレゼンを…じゃなくて、『だげっぺ』じゃなくて『だげんども』、『じゃけども』、『じゃー言うけど』『じゃきんちょ』『どけんちょ』『どっこいしょ』『ど~じょ』『がきんちょ』『どげんしょ』・・・」
Mくん:「なんでしたっけ?」と審査員に向かって聞きました。
審査員:「『だげんちょ』だろ!」
Mくん:「ああ、そう!それだ!それを発表だげんちょ・・・」
そして今度はKくんの出番が
Kくん:「少々お待ちください。」とおもむろに舞台袖から持ってきたのは
Kくん専用のマイクスタンド。
Kくんのプレゼンが聞けるかと思いきや!!
やばい!
演壇前に出てKくんは「ここで披露しなければ!」と今日のために練習を重ねてきたマイクパフォーマンスを披露したのであります。3分も。
お疲れ様です。Kくん。
Mくんのど忘れとKくんのマイクパフォーマンスで、持ち時間10分のうち5分も費やし、
当然プランのプレゼンは途中タイムオーバー。あ~あ、やっちゃった。
審査員の質問タイム
審査員A:「プラン内容がよく分からなかったのですが…」
Kくん:「精一杯やりました。悔いはありません」
審査員B:「菜の花の除染効果についての数値データを教えてほしいのですが?」
Mくん:「興味ありません」
MくんとKくんは達成感をあらわに、満面の笑みを観衆?に向け、プレゼンを終えました。
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ちなみに
前章で紹介仕切れなかったプランの内容(一部)
「だげんちょの根幹」=ボランティアネットワーク
「だげんちょ」は菜の花プロジェクトを全国と将来に橋渡しする役割をします。
農業については素人の集まりです。農家の方の足手まといになるかもしれません。それほど大きく菜の花栽培面積拡大の貢献や農業的貢献はできないかもしれませんが、まずは農家の方の心の力になれると、ボランティア活動を通じて感じています。近くにいて一緒の方向に向かい一緒に取り組むことが、今南相馬の農業に最も必要なことだと思います。
雑草だらけ田んぼ、イノシシに破壊される畔や農地、地域や場所によりバラバラの放射能濃度
セシウム137の半減期は約30年。30年以上、取り組んでいかなければならない農地の除染。
「だげんちょ」は農地の除染を植物除染により、継続して取り組み、何十年と地域に関わっていく流れを作ります。放射能の問題を福島の方だけに押し付けることはしません。
「だげんちょ」は被災地に最も必要な事業をするため存在することになります。
被災地の状況が変われば
被災者の状況が変われば
必要なことが変わります。活動を現地で続ける中で常に何が大切か?を探し続け
必要な取り組みを見出だし、実行し、解決できる事業を展開していきます。
「菜の花プロジェクト」との関わりも
「だげんちょ」の存在のためではなく、必要性のある関わり方に変化します。地域の復興の妨げになると予測されれば、撤退もします。
「だげんちょ」は
「3.11震災と放射能」という問題に、被災地の方と共に立ち向かうために
すべての活動のパワーを注ぎます。
以上が「だげんちょfrom南相馬」~菜の花プロジェクトを全国に~のプレゼンテーションです。
ありがとうございました。
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夕方、いよいよ審査発表!!
当然、準備不足のMくんとKくんのプランの名前は呼ばれませんでした。
落ち込むMくん(その①)
さらに落ち込むMくん(その②)
もうちょっと落ち込むMくん(その③)
暗闇で落ち込むMくん(その④)
というか
Mくんが落ち込むわけがありません。
↓
「だげんちょ~っ!」とこれをステップにさらなる悪だくみを3倍も思いついてしまったようです。
そんなMくんでも応援してくれたまわりの方を心配しています。心の中で。
「心配しないでいいんですよ!このプランは最高のプランです。だって最高を目指す成長途中の、みんなで育てるプランだから。いつ、どんな時点でも最高なのです。南相馬で始まった菜の花プロジェクトを成功させようという動きこそ希望で。希望はもうあるのだから。『だげんちょ』も適当につけたネーミングだからもう少し考えよっかな?」
「Mくん、変な心配しなくていいから。自分のことちゃんとしなさいね!プレゼンももう少しきちんと準備しとけばよかったのに」と私から
※今後予告:川の調査は本当にやれるのか?菜の花の種をまくと言ってるけどもう遅いのに本当にやるのか?菜の花プロジェクトの行方は?年末までボランティアはあるのか?寒い冬を越せるのか?
(つづく)
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