2012年11月22日木曜日

とどけ鳥日報 2012年 11月 22日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0. 25μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
5件10件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
3件11,620円

本日の支出支払い明細合計金額
レターパック350円、ごみ袋1,050円、ガソリン3,643円、駐車料金600円5,643円

■スタッフより■


今日は柿やみかんの測定が多くありました。

南相馬の川の調査結果PART2も報告させていただきます。

 

■主な測定結果

 


みかん

名古屋市

4.48 Bq/kg(測定下限値5.01 Bq/kg

みかんの皮

名古屋市

8.96 Bq/kg(検出限界以下)

ゆず

名古屋市

4.07 Bq/kg(測定下限値5.79 Bq/kg

ゆずの皮

名古屋市

3.95 Bq/kg(検出限界以下)

柿①

伊達市梁川

17.00 Bq/kg

柿②

南相馬市原町区

34.34 Bq/kg

柿②の皮

南相馬市原町区

23.20 Bq/kg

柿③

南相馬市原町区

11.57 Bq/kg

あけび(むべ)

南相馬市原町区

63.34 Bq/kg

 

<川の放射能調査途中経過発表PART2>

前回、新田川を調査したのが6月中旬。約5カ月後の変化は?

先回調査に比べ新しい検体採取ポイントが7件増えました(表中に「Newで表示)。

2回目の調査を終わった真野川は「万単位だったところが、千単位に変わったところが多くあった」と先回報告させていただきましたが、新田川でも同じ傾向を示しました。

ただ中には高くなっている個所や川底と土手の土共に万を超える場所もありました。

川の水は今回もすべて測定下限値以下という結果でした。

 



















(新田川の検体)

 

新田川結果(採取日1118日)

青色⇒大きく下がったところ

赤色⇒大きく上がったところ

※(  )内は先回の測定結果



河川名

採取場所

採取地区

河口からの距離

空間線量 

川底(Bq/kg

土手(Bq/kg

川の水

( )内は測定下限値

13

新田川

中川原橋上流

原町区大谷

10.5km

1.13

5,452

12,021

20,083

0.565.56

14

新田川

新桜井橋

原町区高平

4km

0.19

911

2,292

New

2,596

0.505.98

15

新田川

須賀内橋

原町区泉

2km

0.30

1,049

3,765

640

846

2.355.75

16

新田川

鮭川橋

原町区泉

1km

0.22

New

3,831

3,148

26,525

1.205.70

17

新田川

河口から南0.1km

原町区下渋佐

0km

0.14

0.16

52

33

20

水無川

山神大橋

原町区高倉

13km

2.18

2.39

New

3,493

New

7,008

0.565.92

21

水無川

ダム下流の小橋

原町区高倉

11km

1.49

1.45

New

10,552

New

16,421

0.885.51

22

水無川

中居橋上流

原町区石神

9km

0.55

0.93

2,405

1,918

21,431

2,064

3.035.61

23

水無川

いこいの河畔公園

原町区仲町1

7km

0.60

0.62

New

3,248

2,071

13,548

1.246.13

 

 

 

第24話 「もしもし!こちら放射能測定センターですよ」

 

(前回までのあらすじ)

2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? MくんとKくんは2人菜の花プロジェクトに大忙し。菜種の種まきキャンペーンは11月いっぱいまで実施中らしい。彼らの運命は?

 

菜種の種播きキャンペーンの行方は?

MくんとKくんは菜の花の準備に彼らなりに一生懸命やっています。

菜の花をやるには

①農地の確保、②農地の耕運、③菜種の確保、④種まき、⑤水はけが悪い田の周りの排水溝つくり、⑥田の周りの雑草刈り などなど

菜種の播き方も筋まきとばら撒きがあります。

農地の場所は南相馬市の原町区。場所は大きく3か所。田の枚数は13枚。

現在種まき終了した枚数は8枚。残り5枚です。

残りの5枚のうち、2枚は播くだけの状態。残りの3枚はまだ耕運もしていないし、トラクターの確保もできていない状態です。

ここまで来るにもたくさんの農家の方、地元の方、ボランティアの方のあたたかい協力がありました。

 















Kくん種植え)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(大活躍のごんべえ。筋まきようの種植え機)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(トラクターを一著前に乗り回すMくん)















 
(ナイター種まき中)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(ライトを頼りに一直線で、こういうやつらです)
 
夜まで種まきする必要があるのか?疑問が残りますが、まあ、そんなこといちいち考えてたら彼らに付き合えません。
 

彼ら2人も“いちおう”測定センターのメンバーですから、最低限の放射能測定はおこなうようです。

忘れずに土壌を採取していました。

 

菜の花プロジェクト放射能測定項目

(収穫前)

①田んぼごとの土壌放射能測定(耕運前と後)

②田んぼごとの空間線量測定

(収穫後)

③菜種収穫後の土壌放射能測定

④収穫した菜種を含め菜の花の部位別の放射能測定

※肥料をまく場合は施肥後に再度土壌の放射能測定をします。

 

今回も田んぼの4隅と中央の計5か所から表土5cmを集め、しっかりと混ぜ平均化した土壌を田んぼごとに採取しました。結果はもちろん農家の方にもお伝えします。

 














(田んぼに生えていたクローバーとよもぎも採種してきました)

 















5か所の土をよ~く混ぜます)

 















(農地ごとの詳細ノート)

土壌は

耕運後の7枚の田の平均が634Bq/kg、耕運前が946Bq/kg2枚の田の平均)。

震災後初めて耕運したところです。

その耕運前に育ったクローバーが23.5 Bq/kg、よもぎが14.8 Bq/kgでした。

空間線量の平均は0.24μSv0.190.30μSv)でした。

 

※今後予告:菜種を11月中に播くことはできるのか?川の放射の調査残り小高川、太田川、宮田川の3つの河川を年内に調査できるのか?菜の花は育つのか?彼らは農家になるのか?本当に測定センターのボランティアなのか?

 

(つづく)

2 件のコメント:

  1. こんばんは。ファーム庄野の小島です。(『こじこじ(仮)』は止めます。)

    今日は遠いところを、わざわざ検体&測定結果をスタッフの方に運んでいただき、ありがとうございますm(__)m

    うちで蒔いた菜種は、いい感じに育ってますよ(^O^)

    福島市は空間線量が未だに平均0.7μSv/hと高めですが、お互いに、菜の花プロジェクトを他の方々にも分かってもらえるように頑張りましょうp(^O^)q

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  2. 菜の花の播種がかなり遅れましたが、プロジェクト推進に力を入れていきます。
    いろいろ情報共有していけたらうれしいです。
    よろしくお願いします。

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