2012年10月16日火曜日

とどけ鳥日報 2012年 10月 16日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0.26 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
12件22件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
6件6,200円

本日の支出支払い明細合計金額
 0円

■スタッフより■
今日も測定件数は22件と、測定センター南相馬の測定機、エルビー君もイーエム君もフル稼働でした。

測定ボランティアのみなさんお疲れさまでした。

 ■主な測定結果

<野菜系>
にら(南相馬市原町区)1.56 Bq/kg、大根(南相馬市原町区)2.25 Bq/kg、さつまいも(南相馬市原町区)6.11 Bq/kgという結果で野菜3点はいずれも検出限界以下でした。みょうが(南相馬市鹿島区)6.35 Bq/kg

<木になるもの系>
栗①(南相馬市原町区)258.89 Bq/kg、栗②(南相馬市原町区)152.90 Bq/kg、柿(南相馬市原町区)29.67 Bq/kg、キウイフルーツ(南相馬市原町区)24.00 Bq/kg、いちじく(南相馬市原町区)5.61Bq/kg(検出限界以下)

<キノコ類>
きのこ類も6検体測定しました。単純に平均しても1236.25 Bq/kgと基準の約12倍の結果になってしまいました。


エノハナ①

南相馬市原町区

2326.77 Bq/kg

エノハナ②

南相馬市鹿島区

1935.55 Bq/kg

エノハナ③

相馬市

1792.63 Bq/kg

ホウキタケ

南相馬市

252.65 Bq/kg

ハツタケ

南相馬市鹿島区

821.68 Bq/kg

センボンシメジ

南相馬市鹿島区

288.26 Bq/kg


 

いちじく













■南相馬市内で行われた試験水田10圃場の測定結果

南相馬市原町区の試験水田の圃場から稲と合わせて水田の土壌を採取し、それぞれ玄米、穂(実)、茎、根、生育土壌に分けて測定しました。

結果は、

穂(実)の状態でも玄米でも基準の100 Bq/kgを超えるものはありませんでした。

玄米の平均31.12 Bq/kg(最低6.74 Bq/kg/最大90.13 Bq/kg

土壌の平均3140.7 Bq/kg(最低736.0 Bq/kg/最大4931.4 Bq/kg


南相馬市における試験栽培による稲の放射線量
No 栽培地域名 Cs合計
玄米 土壌
1442 原町区上信田(コシヒカリ)     21.29 3,395.42
1443 原町区大谷(コシヒカリ) 50.62 4,931.42
1444 原町区片倉(コシヒカリ) 90.13 4,866.80
1445 原町区大木戸(コシヒカリ) 22.06 4,866.80
1446 原町区下太田 6.74 1,082.76
1447 原町区下太田 6.76 897.66
1448 原町区高(コシヒカリ) 30.45 1,079.92
1449 原町区高(コシヒカリ) 33.63 1,292.71
1450 原町区高(コシヒカリ) 27.92 1,146.59
1451 原町区大甕(ヒトメボレ) 21.62 735.97

 

下のグラフは稲の生育土壌の放射性物質濃度と玄米の相関関係を示そうとしたものです。

大まかに見れば、土壌が1000 Bq/kg前後の比較的放射能濃度の低い土壌の玄米は20 Bq/kg前後、4000 Bq/kg5000 Bq/kgの土壌の玄米は90 Bq/kg50 Bq/kgという傾向は見て取れますが、11つの結果を見ると一概に判断することができません。土質や農法、対策等さまざまな要因があると思われます。


試験水田






 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第17話 測定センターのハーベスト・シチュエーション

(前回までのあらすじ)
2012年61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? 今日も測定センターでは何かが?起こっているのでしょう。

近くに来たら、遠くからの覗いてみてください。

 
測定センターでは、

測定結果を伝えて「ほっと安心」の顔を見るとボランティアもうれしくなります。

今日の野菜の結果を聞いたお母さんの顔。

 測定検体も秋らしいものばかり。栗や柿、キノコ類が多く持ち込まれてきます。

そして今日も12件の測定依頼があり、着実に南相馬の地域にこの測定センターが“あってはならない”ではなく“なくてはならない”存在になりつつあるのかな?

 そう、

以前上映会をした『内部被ばくを生き抜く』(鎌仲ひとみ監督作品)の中でも鎌田實先生がおっしゃっていました。ベラルーシではそういうところがあるが、福島にも庭でできた野菜や果物を食べていいのか?まず測ってみよう!と気軽に食品の放射能測定ができるシステムが必要。福島でも少しずつそういう地域が出来てきてはいるが…まだまだ。そういう測定所が地域地域にあることが大事なことで、“放射能の見える化”をしていくことが大切だと言っていました。

 


















そういうふうにいい感じになりつつある測定センターにMくんはひょっこり何事もなかったように1週間ぶりに現れました。バケツ農家になる!と修行に出ていったはずなのに。


 

知らない間に芽が出ていました。かぜひかないよ~にね!

 










(つづく)

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