とどけ鳥日報 2012年 10月 13日 (天気:晴れ )
今日の空間線量 | 0. μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
件 | 件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
件 | 件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
件 | 円 |
本日の支出 | 支払い明細 | 合計金額 |
円 | 円 |
■スタッフより■
2012年6月1日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰りひろげるドタバタ人間喜劇・悲劇? 今日も測定センターでは何かが?起こっているのでしょう。
近くに来たら、遠くからの覗いてみてください。
「これに行って来い!」と新聞を見せBOSSが言いました。Mくんに指令がでました。
10月5日の金曜日の朝のことです。
Mくんはシメシメこれで昼でカッタルイ測定から解放されると思い、測定センターのヒミツ号、“サンバッタラ”号に乗り込み嬉々としてバッタラ、バッタラと何かをなびかせ会場に向かいました。
会場は二本松市安達公民館。タイトルは「チェルノブイリ汚染地域から学ぶ 福島復興のありかた」。
講演は4名の方から
(1) ウクライナ国立ジト―ミル農業生態大学 学長のマリヤノヴィチ氏は「チェルノブイリ原発事故の経済的損失」について
(2) ウクライナ国立ジト―ミル農業生態大学 地域エコロジー問題研究所 所長のイリーチ氏は「チェルノブイリ汚染地域住民の健康状態と除染活動」について
(3) NPO法人チェルノブイリ救援・中部の現地特派員の竹内氏は「日本発NPO法人がチェルノブイリで支援してきたこと」について
(4) 独協医科大学国際疫学研究室 福島分室 室長の木村真三氏は「福島の実態とチェルノブイリの健康被害について」
講演のなかでイリーチ氏はウクライナでの農地の除染について触れられました。
「農地の除染においてはコストの兼ね合いがあり、効果的な対策を考えなければならない」とし、表土の剥ぎ取りが一番であるが経済的コストや汚染土の処分の問題がある(26年たったウクライナにおいても耕作など手を入れていない場合なら地表から5cmに留まっている)。
ウクライナも日本と同じように広い範囲が汚染され、広範囲の汚染に対しては別の除染方法を取っている。
①
土壌の酸性度の調整(酸性度が高い場合は作物に移行しやすい)
②
カルシウムやカリウムの調整によるより安全な耕作(移行を3分の1減らすことができる)
③
鉱物肥料の活用(4分の1減らすことができる)
④
表土の反転
⑤
菜の花の栽培(油生産)
⑥
エネルギー用の加工作物
もちろん日本との土質の違いはあるが
(Mくんのメモより)
最後は木村真三氏の講演でした。
木村氏のアツい話と郡山での池の調査結果を聞き、Mくんはやられました。
講演会の冒頭「いまお困りのこと、悩みを解決する手立てを。チェルノブイリから学ぶこと。確かに福島とは違いがある。でも26年間培ってきた技術的ノウハウは絶対的に日本より最先端を行っている。それを学び、知識の1つとして活用していただきたい」
検体採取し続ける姿勢だけが唯一の測定ボランティア取り柄だったのに。肌で感じる方法を怠っていた、と。
「オレは何かをやるために生まれてきたんだ~」と。
そして、はじめたのが↓
ジョーロで水やり???
節約生活のMくんの自給自足?
「バケツ農家にオレはなる!」とそばやら菜の花やらを植えたようです。
「修行に行ってきます!だからとりあえずボランティア1週間休みます」
とMくんは次の週からパッタリと測定センターに来なくなりました。
BOSSとママさんボランティアはMくんの「気が済むまでほっとくしかないな」と思いました。
「でも川のマップ第2弾も作らないといけないし、名古屋で開催されるワールドコラボの準備もしないといけないし、菜の花の準備もしないといけないのにね…いっぱいやることあるのに」と思いました。
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿