とどけ鳥日報 2012年 8月7日 (天気:晴れ )
今日の空間線量 | 0.24 μSV/h |
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数 |
32件 | 19件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
本日いただいたカンパ | 件数 | 合計金額 |
5件 | 3,800円 |
■スタッフより■
今日は時期的なのか、浜通りや県外から1日だけ南相馬に戻ってきた方からの測定依頼が2件ありました。今いる場所では「測定してもらえなかった」り、「1万、2万円測定にお金がかかるので・・・」と南相馬に行くついでに、ということでした。
主な測定結果は、高い数値だったものは23年度産の相馬市の玄米:24,8Bq/kg、小高のブラックベリー56Bq/kg、キイチゴ20Bq/kg。その他、原町のなす、オクラ、小高の玉ねぎは4~6,5Bq/kgでした。
(前回までのあらすじ)
前身の活動を受け継ぎつつ6月1日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたちが繰り広げるドタバタ人間喜劇・珍時模様。人生に血迷い中の3人の若者(他称)ボランティアは、「南相馬の5つの川の放射能マップ」を完成させ、野馬追での密使を成し遂げ、有頂天真っ最中。彼らの“良からぬ”企みもちゃくちゃくと進行中のようなのであった。
<主な登場人物とひと言>
それぞれ人生に血迷った
・若者ボランティア“M”:放射能測定センターをひっかき回すわがまま男。放射能にうといのに趣味は放射能調査というおてんば反抗期男。「今日も血走るぜ!」
・若者ボランティア“W”:嫌いなことはめんどくさいこと。ボランティアなのに学者並みの放射能についての知識を持つ謎のB型男。「血どろもどろ、サイコー!」
・若者ボランティア“K”:全国をさまよい、安住の地を求め南からやってきて、今は南相馬に落ち着いている。ボランティアあるところに必ずいる男。恋人絶賛募集中!「まだまだ血眼ってます!」
小高区の家屋片づけボランティアと並行して測定センターのボランティアをやっている3人の人生血迷いボランティアは今日もヘンテコなことを…
「も~!なんで土や雑草ばっかり持ってくるの!」
先週末の金曜日で測定依頼もほとんど残なく火曜日からゆっくり測定を開始できると思っていた他のボランティアさんたちは、朝、測定センターに来たら呆然としました。
なんじゃこりゃ~
測定センターの入り口の周りには、土、土、土…、雑草、雑草…、コケ、コケ―ッ、水。
他のボランティアさんたちの気持ちもよそに、自分の採取してきた検体を自慢げたっぷりに説明する“M”と“W”。
「この土はね…」
写真上の方が“W”の採取検体
写真下の方が“M”の採取検体
これがバーベキュー大会で話していた“良からぬ”企みの始まりなのか?
でも、よ~く見ると、検体は南相馬市のものだけじゃなく、相馬市、飯舘村、さらには宮城県丸森町のものまで。
「放射能測定センター・南相馬」なのに?なぜ?
とうとう市外どころか県外にまで進出しだしてしまいました。迷える彼らには県境・見境も関係ないようです。「とりあえず国境は超えないでね!」と、朝の掃除をしていたママさんボランティアはやさしく言いました。
なぜなら、そう思われて仕方ありません。
①白昼堂々測定センター前で見られる不可思議な光景
嬉々として土いじりをしているおじさん(ウヒヒヒヒヒ)
ザクザクっと切りまくるマスクにメガネ・帽子男(キャー)
34号線から山側は“高い”エリア
“企み“のうちの1つをちょこっとだけ!
(県外の方もいますので…)
南相馬の地図的紹介
福島県の太平洋側に南北に縦長の長方形の形で接する南相馬市。
←イメージ的には
太平洋から内陸2~3kmを南北に国道6号線が走る。
さらに内陸、海から6~7kmを南北に34号線(通称、山麓線)
34号線の奥側、南相馬の長方形の左側(西)半分は「山地帯」
そういう感じです。
34号線から山側は放射線量が“高い”エリアとこちらでは一般的に言われています。
山と平地の境が“溜まりやすい“と情報を得た血迷える3人は、
川の調査に引き続き、山からの放射性物質の流入を見極めよう!と、考えているようで
す。また、南相馬の川の放射能状況は分かったけど、南相馬市以外の川はどうなの?という疑問にお答えできるようにも準備中らしい。
「誰かがやらなきゃいけないこと…」と測定センターの前身のころから活動をサポートしてくれている先輩から、またまたあたたかい言葉をいただいたもんだから“M”はますます張り切っているようです。
調査結果がまとまりましたら、またご報告します。
もちろんその他にも独自の調査を決行中。
①直角の壁に住むミミズを発見!!
検体採取マンの鉄則ではないんですが、ついつい高い数値を記録するコケは採取しちゃうんです。
←こんなところにいるか!?というところからミミズ君が。
飯舘村の真野川の支流で壁に貼りつく鮮やかな緑のコケを見つけました。ゴメンナサイ!とコケをスコップで取ると、コケの中からミミズ君が。ミミズ君たちにとっては、重力を超越した寝心地の良さ。フカフカ、シットリ。
最高の環境。ミミズ君はひっぱってもなかなかコケから出てくれませんでした。
これも調査のためと自分に言い聞かせ、採取させてもらいました。
「放射能の行方を見極める」なんてカッコいいこと言ってないで、「自分の人生きちんと見極めたら」とママさんボランティアでした。彼らを目覚めさせることはできるのでしょうか?
(つづく)
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