2012年7月24日火曜日

とどけ鳥日報 2012年 7月24 日 (天気:曇り )

今日の空間線量0. 29μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
12件8件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件1件

本日いただいたカンパ件数合計金額
1件500円

■スタッフより■


南相馬市5つの川の放射能マップ完成!!

 

じゃ、じゃ~ん。これです↓

事務所に掲示してあります。見に来てね!









































「これを見せれば若いお母さんたちの安心材料になるわ!」

  と今日測定センターに来た方からうれしい、うれしい言葉をいただきました。

  南相馬市を流れる川と溜池、海岸を調査中しました。

  調査地点の空間線量と川原での空間線量、川の水、川底の土、川の土手の土、
  その他の参考になりそうな検体を採取し、測定結果をまとめたものが、表と
  川の放射能マップです。


採取した川の土手や川底の土
川の水をペットボトルに採取


     「川が放射性物質を運ぶ」

         「セシウムは水溶性だ」

            「○○川のどこどこにホットスポットがあるらしい」


     いろんな言葉が飛び交っていました。本当のところどうなんだろう?
     南相馬市には、北から真野川、新田川、太田川、小高川、宮田川と
     5つの川が流れています。

     放射能についての知識なんてほとんどなかったのですが、シャベルと
     バケツを買って川に向かい検体を採取することから始めました。


     <マップと表を見ていただくときの参考数値>

       南相馬市のおおよその平均値

        ・畑や田んぼの土:1500Bq/kg

        ・川底の土:10,292Bq/kg

        ・土手の土:14,699Bq/kg

 
        ・空間線量:0.27μSv(原町区錦町の測定センター前)


         (※川底・土手は上流域等の非常に高い数値の影響で平均が高くなっています。)


  川の水これでもか!というぐらい
    採取してきたのですがほとんど不検出!

川の水は基本的に不検出。冒頭の「このマップは安心材料に・・・」という言葉はこの結果を見てのことです。「でない」ことを証明するためにも必要なことだったんだと気づかされました。
セシウムは有機物にくっついて移動すると言われていたので、台風後の濁った川の水を採取し測ったのですが不検出でした。川の水は深いところは表層を、しかし浅いところではペットボトルやバケツで汲んだので検出されたところは川底の有機物も一緒に混ざり検出された可能性があります。

粘土質の土壌はセシウムを吸着しやすいと言われていたので、土質も観察しましたが、それ以上に現時点ではその場所の空間線量が高いエリアの検体が小石だろうがジャリだろうが高いという傾向でした。



①真野川


真野川は鹿島区を流れる。鹿島駅西で真野川と上真野川が合流。

真野川の上流に真野ダム、その上流も真野川は続き飯舘村を横断している。

上真野川の源流は鹿島区橲原か12号の八木沢峠。

<結果>

上流の真野ダムの土手(№1)~古川橋(№3)までの土手で万単位と上流部で高い数値。

真野川の放射能マップ



















 

真野川水系の詳細のデータは以下の表をご参照ください。

 

河川名
採取場所
採取地区
河口からの距離
空間線量 道路/川原
川底(Bq/kg
土手(Bq/kg
川の水(Bq/kg
1
真野川
真野ダム上流部
飯舘村
20km
 
 
51,381
ND
2
真野川
真野ダム直下流
鹿島区上栃窪
15km
1.08/0.96
14,669
23,401
ND
3
真野川
古川橋
鹿島区栃窪
12km
0.86/
1,955
38,961
ND
4
真野川
車川橋
鹿島区浮田
7km
 
 
1,956
ND
5
真野川
落合橋
鹿島区鹿島
5km
0.37/0.350.85
167
691
ND
6
真野川
下川原橋
鹿島区大内
1.5km
0.24/0.27
 
7,745
ND
7
真野川
河口
鹿島区南右田
0km
0.16/0.10
 
35
 
8
真野川
河口から北3km
鹿島区南海老
0km
0.16/0.12
 
37
 
9
上真野川
新地平橋
鹿島区橲原
11km
 
1358
3,769
ND
10
上真野川
善徳橋
鹿島区小池
6.5km
0.26/0.39
 
17,408
ND

 

その他、新田川、太田川、小高川、宮田川の結果は順次、ご報告していきます。

 

今後はこの調査を定期的に実施することによって、”放射能”の行方を見逃さないようにしていきます。



「ブログ見てるよ!」

 と福島県外の方から声をかけていただきました。本当にうれしかったです。
ありがとうございます。
“放射能”の問題は、ついつい専門用語や意味の分かりづらい数値の羅列になっ  てしまいがちです。でもこの問題は、南相馬の方、福島の方、県外の方とか関係なく、それぞれ1人1人が向き合わなければいけないことだと思います。
だからこの南相馬で、しかも南相馬の放射能測定センターにいる私たちボランティアが、何を?どう?発信するかって、とっても大切なことなんだなと。
そして見てくれている方の期待に応えていきたいな~と思いました。
明日も見てくださいね!(M)

 

 










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