2012年7月31日火曜日

とどけ鳥日報 2012年 7月 31日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0. 26μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
5件9件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
6,000円

■スタッフより■
・野馬追の後で来所者が若干少ない印象であった。
・原町区の市街地(日の出町)道路上脇の土壌、232千Bqと以上に高い数値を検出。
・ネギ10.28Bq、プチトマト9.25Bq、ジャガイモ6.92Bqで何れも低い数値の検出結果であった。
・井戸水の測定について、検体量を大量化、計測時間の長時間化により、検出限界を下げた
計測方法のテストを行った。(結果、検出下限値が6.0~7.0Bq → 1.0~2.0Bq)

2012年7月28日土曜日

とどけ鳥日報 2012年 7月28日 (天気:晴れ )

今日の空間線量計測していません

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
0件0件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
0件0円

■スタッフより■
測定センターは今日はお休みなので、測定はしていません。
でも今日も活動したので報告します。

(前回までのあらすじ)
前身の活動を受け継ぎつつ61日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたちが繰り広げるドタバタ人間喜劇・珍時模様。人生に血迷った3人の“若者(他称)”ボランティアはとうとう「南相馬の5つの川の放射能マップ」を完成させた。そして野馬追を翌日に控えた金曜日にボランティアたちの親睦を兼ねた「納涼バーベキュー大会」が行われようとしていた・・・


<主な登場人物>人生に血迷った“若者(他称)”ボランティアのM

人生に血迷った“若者(他称)”ボランティアのW

人生に血眼になった“若者(他称)”ボランティアのK

3人をあたたかく支えるその他の個性的なボランティアさんたち


「あれじゃ~見づらいわよ!」と言われました。


先日までブログで紹介していた「南相馬5つの川の放射能マップ」を見られた方からです。

なにせ、すべて手作業で作ったマップ。

切ったり、貼っつけたり、マジックで塗ったり。

図工の時間でした。


マップ前の状態↓

 










            マップ後の状態→
     


                    (見づらい)






それを見かね、みなさんにも数字もきちんと見れるようにしよう!と話をいただきました。

本当にありがたい話です。

放射能センターの測定ボランティアの血迷った3人の若者?は、お騒がせ3人衆なのです。

いろんな方に迷惑をかけながら、一生懸命やっているようです。

というわけで近日中にブログで川の放射能マップがアップされると思います。お待ちください。マップは今日、名古屋に旅立ちました。


 昨日報告した測定センター恒例の勉強会の風景。

(学習会風景)






こんなふうに毎月1回みんなで勉強しています。









そうそんなヤロー3人ですが、最近ばらばらになっていました。

でもそこは当然のこと親睦会と野馬追にむけ南や南から遠路はるばる集結してしまったようです。

昨日の勉強会兼ミーティングの中で、「川の放射能マップ」のことをほめられたもんだから、バーベキュー大会でヒソヒソと、

また何か“良からぬ”ことをたくらんでいるようです。

そんな3人を他の測定センターのメンバーはあたたかく見守り、たくさんたくさんフォローしてくれています。


野馬追のドサクサにまぎれ?


そして今日は野馬追1日目でした。

もちろん測定センターはそんなチャンスを逃しません。密使が言い渡されていました。

出陣行列のまわりの観客に紛れ、まちなか広場の夏まつりに潜入し・・・実行部隊が動いていました。


営業中?何を?


















確かに営業かも?

映画上映会のチラシを配布しました。


こんなチラシです。




今回のチラシのポイントは、「時間の都合や『つまらないな~』と思ったら、途中退席ぜんぜんOK」です。














メチャ暑い中、「お疲れ様!」と言いたいところ、そこはやっぱり。迷うはずのない人生に迷っちゃう人ですから。


旗を持って両手がふさがってる進軍中の行列に渡そうとしたり(ゴメンナサイ)












騎馬武者に渡そうとしたり

















でも、受け取ってくれた瞬間!!ありがとうございます!!

このチラシ配布が、映画会のことをはじめ測定センターの取り組みや活動を地域の方に知っていただくきっかけになればと思います。

彼らは迷いから目覚める日はくるのでしょうか?

つづく






2012年7月27日金曜日

とどけ鳥日報 2012年7 月27 日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0.27 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
9件12件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
2件1100円

■スタッフより■
・本日は河田さんを迎え、午前中に勉強会と、スタッフのミーティングを行った。勉強会では、前回に引き続きセシウム濃度に影響する鉛やビスマスの件および、Bq/kg、Bq/ ㎡の違いの考え方や BqとmSvの換算法などを教えていただいた。
・大阪より脇さんが戻られた(?)
・本日は、スタッフの小高の小林さん宅(双葉屋旅館)にて、納涼のバーベキュー大会である。皆さんでお邪魔する事とする。
・暑い日が(30度超え)続くが、ダイキンエアコンのおかげで爽快である。大家さんに感謝。

2012年7月26日木曜日

とどけ鳥日報 2012年 7月26日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0.27 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
9件9件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
3,500円

■スタッフより■

ボランティアをしていて・・・見つけたもの



野菜の測定に協力いただいている農家の方の畑で

「野馬追いにきたお客さんが記念撮影してくれればと思って・・」と農家のお母さんは言っていました。












昨日の夜、測定センターに訪れてきた1匹のお客さん


体長6cmぐらい。今日もくるかも?


ちっさいけど、ぎゃお~



なんか心が明るくなるものでした。




今日で南相馬の5つの川の放射能調査、最後の報告になります。



南相馬市5つの川の放射能マップ完成!!(Part3)


川の水「ND」の意味って?
NDnot detectedの略)=「検出されない」の意味。検出下限値未満の濃度であるということ。存在しないということではない。



    小高川と宮田川のマップです。



   小高川

小高区を流れる川。3つの川が中心街の西側で合流。3つの川上流にはいずれもダムはなく、源流は海から陸側へ10kmほどの川。北から北鳩原川(前川)、崎川、小高川。小高川は34号付近で金谷川と川房川に分かれる。

<結果>
金谷川の上流部(№34)の小石混ざりの川底で2万2千の結果。その他は全体的に他の河川に比べ低い数値。

河川名
採取場所
採取地区
河口からの距離
空間線量 道路/川原
川底(Bq/kg
土手(Bq/kg
川の水(Bq/kg
33
金谷川
上流部
小高区金谷
10km
 
4,480
 
ND
34
金房川
上流部
小高区川房
10.5km
 
22,540
 
ND
35
小高川
学校橋北
小高区小屋木
6.5km
1.00/1.32
2,213
3,623
ND
36
小高川
飯崎橋
小高区飯崎
4km
0.45/0.22
1,798
3,471
ND
37
小高川
白会橋
小高区村上
0.5km
0.17/
 
 
3.47
38
小高川
河口から南2.5km
小高区村上
0km
0.23/0.13
 
38
 



   宮田川の結果

小高区南部、浪江北側を流れる短い川。海から約9kmまで。

河川名
採取場所
採取地区
河口からの距離
空間線量 道路/川原
川底(Bq/kg
土手(Bq/kg
川の水(Bq/kg
39
宮田川
桃内駅下流
小高区上浦
3.5km
 
2,238
 
ND
40
宮田川
宮田川橋
小高区井田川
2km
0.15/0.35
4,637
 
ND
41
宮田川
河口の橋
小高区井田川
0.2km
0.21/
 
 
2.9



   ため池の測定結果

河川名
採取地区
河口からの距離
空間線量 道路/川原
土手(Bq/kg
池の水(Bq/kg
43
横峰溜池
鹿島区寺内
6km
 
 
ND
44
唐神溜池
鹿島区永渡
6.5km
 
 
ND
45
押神神社近くの池
原町区押釜
9km
1.00/
10,761
ND



今日まで川を中心とした水系の放射能状況を3回にわたって紹介してきましたが、

「じゃあ、どうするの?」と・・・

そんな中で出会った1冊の本があります。



測定センターにいながら“放射能”についてうとい私ですが、


「除染なんてできるの?」と疑問に思っていたこの頃。

測定センターに来られる農家の方の苦悩を解決できないのかと思っていたこの頃。


1冊の本を原町の大内書店さんで見つけました。



 たった4332gのセシウム

             何とかしないといけない。

     「たったそれだけなの?」と思っちゃいますが、

    ベクレルで表現すると膨大な桁数・・・

    微量だけど膨大な被害が・・・

    だからこそ除染には膨大なコストと労力が・・・


そういった厳しい現状を知りながらも「除染はできる!」と訴える本。「できない」とあきらめた先に希望はないからと。

その本は、「放射能除染の原理とマニュアル」著:山田國廣(藤原書店)

一般的な「圧力洗浄」や「天地返し」は“除染”ではなく“拡散”だと明言しています。
福島市を中心に市民から大学まで連携した「放射能除染・回復プロジェクト」のメンバーで独自の「放射能除染マニュアル」も作成した筆者。20123月と少し前の出版ですが、いま必要な本では?
分厚い本ですが、素人の私でも、分かりやすい表現と幅広い視点と経験から書かれた文章は読むだけで元気と希望を与えてくれます。・・・と言いながらまだ40ページぐらいまでしか読んでいません。ごめんなさい。また読んだら報告します。

それでは、また!(M)