とどけ鳥日報 2016年 3月 3日 (天気:晴 )
食品・水・土壌の測定 | 本日の受託件数 | 本日の測定件数
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0件 | 20件 |
線量計(TERRA-P) | 本日の貸出数 | 本日の返却数 |
0件 | 0件 |
■スタッフより■
今日は雛祭りです。福島市から市内の井戸水が先週末に大量に届きました。
当該地は土壌のセシウム濃度が検出されるエリアで、福島第一原発事故の影響があった場所
です。そこの井戸水からどの程度検出されるのか、興味があるところです。然しながら、現在まで
測定を進めてきた結果では全て不検出レベルの結果でした。
井戸水は地表に降った雨水が地下に浸透して、地下水となり、くみ上げられたものです。
仮に雨水にセシウムが含まれていたとしても、地下への浸透の過程でセシウムは土壌の粒子に
吸着され、一種の濾過作用によって地下深くに移行しません。事故当時に降り積もったセシウムは
通常、年間で5~10m/m程度しか沈下しないと言われています。仮に10mの浅井戸であれば
1~2千年の年限でくみ上げ点に到達する計算になります。
この様な事から井戸水にはセシウムは含まれないと言われる所以です。然しながら、地震などで
井戸の側壁などに亀裂が入ったりした場合には汚染した水が直接入り込む可能性は否定出来ません。定期的な放射線量の測定をお勧めします。