2012年8月31日金曜日

とどけ鳥日報 2012年 8月 31日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0.27 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
8件24件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
1件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
3件2,000円

■スタッフより■


映画「祝いの島」の上映会を朝10時と夕方6時から行いました。

明日の10時からも測定センターで上映しますので、ぜひご参加ください。

 

昨日持ち込みの福島市ファーム庄野さんの31件の検体を中心に測定しました。

相馬港で獲れた魚の測定依頼もありましたので測定しました。結果は以下の測定結果をご覧ください。

夕方駆け込みで、うなぎの測定依頼もありました。結果はまた来週報告させていただきます。

 
 
 
 
 
 
左:サヨリ
右:アジ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<主な測定結果>


野菜・果物・植物

なす
原町区
10.4 Bq/kg(26.6 Bq/kgの検出限界以下)
オクラ
原町区
13.6 Bq/kg18.7 Bq/kgの検出限界以下)
福島市
8.6 Bq/kg
スイカの皮
福島市
3.1 Bq/kg7.0 Bq/kgの測定下限値以下)
スイカ
福島市
9.2 Bq/kg
ドクダミ
福島市
21.2 Bq/kg
じゃがいも
原町区
21.3 Bq/kg

 

米(福島市庄野の米)

玄米
27.2 Bq/kg
白米
16.7 Bq/kg
138.5 Bq/kg

 


アジ
相馬港
26.1 Bq/kg
サヨリ
相馬港
29.5 Bq/kg
サルノコシカケ
福島市
3123 Bq/kg
マタタビ
福島市
76.1 Bq/kg

 

土壌(福島市ファーム庄野さん持ち込み分)

本日測定8件の平均
3,353 Bq/kg
本日測定8件の最高
8,060 Bq/kg
本日測定8件の最低
1,528 Bq/kg

 

 

2012年8月30日木曜日

とどけ鳥日報 2012年 8月 30日 (天気:晴れ )

今日の空間線量0.25 μSV/h

食品・水・土壌の測定本日の受託件数本日の測定件数
47件18件

線量計(TERRA-P)本日の貸出数本日の返却数
0件0件

本日いただいたカンパ件数合計金額
8件5,500円

■スタッフより■


福島市ファーム庄野さんが来られました。

今回の測定依頼は31件。内訳は、土壌が14件、菜種の種・茎・サヤのセットが2か所で6件、その他、白米・玄米・糠・ご飯・みょうが・トマト・スイカ・マタタビ・サルノコシカケ・どくだみ・ももなど11件。

その他16件の測定依頼があり、合計で47件になりました。

 

ざっくッ、ざっくッと検体がでてきました。

 

 

庄野ファームさんは毎回、とても参考になる検体を持ってきていただいています。

 

人参は、先日報告したひまわりと同じように、葉の部分が一番高い結果でした。しかし、ひまわりは熟し切ったものをはかると種に多くセシウムが含まれるようで、9月末に再度測定します。

 

<主な測定結果>

 

野菜

人参(露地)
原町区
13.6 Bq/kg
みょうが
福島市
9.4 Bq/kg
人参の葉(露地)
原町区
31.4 Bq/kg
人参の根(露地)
原町区
3.8 Bq/kg(9.3の測定下限値以下)
なす(露地)
原町区
6.9 Bq/kg8.5の測定下限値以下)

 

土壌

池の土
福島市
6,716 Bq/kg
畑の土
福島市
2,780 Bq/kg
土壌
福島市
1,881 Bq/kg

 

飯舘の除染の土(野手山付近の畑)

除染前
2,568 Bq/kg
除染後すぐ
245 Bq/kg
除染後1カ月
8,683 Bq/kg
除染後2カ月
4,810 Bq/kg

除染現場車両出入り口の土:320,920 Bq/kg

 


本日の測定でも全て測定下限値以下(「不検出」判定)でした。

沢の水(沸騰後)
鹿島区
1.2 Bq/kg

 

 

 

12話 市民とボランティア、測定センターの関係

 

(前回までのあらすじ)

201261日より新たに活動をスタートした「放射能測定センター・南相馬」。そこに集まった個性的すぎるボランティアたち。人生に血迷い中の3人の若者(他称)ボランティアと南相馬代表の地元ボランティアたちが繰り広げるドタバタ人間喜劇・悲劇? 3人の県外若者ボランティアは「南相馬市 川の放射能マップ」を完成・「「南相馬市 山際・雑草調査マップ」を未完成させ、Mくんを残しどこかへ去ってしまったのか?

 

<主な登場人物>
3人の人生血迷い中の県外“若者(他称)”ボランティアのMくん、Wさん、Kくん
BOSS:ドタバタ測定センターをまとめ上げることができる唯一の男。市民の方から絶大なる信頼を得ているこわもてボランティア。
Hさん:測定センターに集まるすべてのデータ管理を司るボランティア。現在の測定センターの基礎を作り上げた偉大なるスポーティー測定員。
ママさんボランティア:うっとおしいぐらい男だらけの測定センターを救う? 毎日来てください!
 


 

 

 

 

 

 

 

 


測定センターを訪れる方の気持ち

 

「みょうがどうでした?もしかしてっ!と思って、測ってもらったけど」

「まだまだ食べたいものあるんので…、持ってきます」

「内部被ばくして、外部被ばくして。もうこれ以上はいやだよな~」

「こどもが食べれるかだけでも、分かれば…」

「私のところは一年中何がしか生って、食べていたのに…」

 

こうした声を聞きMくんは何を感じているのだろうか?

 

測定ボランティアの気持ち、ママの気持ち

Mくんの唐突インタビューにも、

ママさんボランティアはきちんと答えてくれました。

小学生のお子さんがいるママさんボランティア。小学生の人数も約半分になってしまった地域。

 

Mくん:「測定ボランティアをしてみようと思ったきかけは?」

 

ママさん:「え~と…。・・・」

 

Mくん:「チラシみたの?」

 

ママさん:「そう、新聞の折り込みチラシでボランティアの募集を知って」

 

ママさん:「モヤモヤしてたから」

 

ママさん:「ここにいて大丈夫なのかな? ここで住むのにモヤモヤしていた。ここで住み続けるには確かな情報がないと、と思っていたから」

 

ママさん:「測定センターにボランティアにこれば、自分でやりながらだんだんと分かってくるんじゃないか。一人で悩んでいるより手っとりばやいし」

 

Mくん:「子どもさんのこともあったのですか?」

 

ママさん:「そう、まず、ここで子どもと暮らしていくことを一番に考えた」

 

ママさん:「あと、この測定センターの母体、チェルノブイリ救援・中部のチェルノブイリでの何十年という活動、南相馬での河田先生の講演を聞いて知っていたので、ここなら間違いない!スゴイっ!と思った。専門的に学べると。ボランティアは線量計を持って外で測ってくるのかと思っていた。それぐらいなら私でも出来ると。でも思っていたより大変な部分もあったけど、それ以上にいろんなことが学べるし、ボランティアだけど楽しいこともたくさんある」

 

Mくんは何を思いインタビューしたのか? ママさんの話を聞いて何を感じたのか?

 

人生血迷い中の3人は明日何をするのだろう?

早朝4時の集合がかかっていると噂を耳にしたのだが…

何も起こらなければいいのだが…

 

(つづく)